マジュニアと129とネコ Vol.3

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754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/04(水) 22:41:37.41 ID:fmbgA2co
続きの前に再確認な!

マジュニア編は7年後って設定だけど
本編とは全く関係ないパラレルワールドだぞ!

753 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:33:51.58 ID:fmbgA2co
>>745 C・もう1人のオレへ

解らん。
考えても考えても、元々オレの中にそんな感情が育っていたのかすら疑わしくなって来る。
所詮オレは、あっち側のオレが切除した不要部分ってことか。

ならばあいつなら、解るって言うのか?

「……ピッコロ」

かつてはオレもそう名乗っていた、
いや。
そう名乗っていた存在と一つだった。その名が口から零れた。

オレを侵蝕だと判断して切って捨てやがった、あの野郎……ッ。


757 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:43:10.65 ID:fmbgA2co
オレ様が生まれた日のことを思い出す。
ブルマの家の周りを毎日毎日、遅くまでうろついてやがるあの男の気配に
『オレ』は怯えていた。
会いたくなかった。いつあの足音がブルマの家の玄関に向かうかが恐ろしくて、
必死に耳を済ませ、木々や通行人とすぐ同化しちまう小さな気を探り、
常に気を張っていた。

『オレ』は、その男を愛していた。
だからこそ会いたくなかった。その男を傷つけ、裏切り、憔悴させた
その元凶が己であることが許せなかった。

『アイツ』の手を、舌を、目付きを、へたくそな笑顔を
忘れられない自分をあの男の前に晒したくなかった。


760 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:51:11.69 ID:fmbgA2co
『アイツ』から逃れる術がなかった訳じゃあなかった。
『オレ』は『オレ』の意思であえて『アイツ』から逃げようとしなかった。
『オレ』はそんな自分も許せなかった。

そんな『オレ』なんて消えてしまえばいいのに、と。
こんな『オレ』のことなんて早く忘れてあの男が立ち去ってくれればいいのに、と。

『オレ』を確かにあの男はその時も愛してやがった、それが耐え難かった。
『オレ』は『アイツ』が忘れられないのに。
『アイツ』へ向かう気持ちが消せないのに。

ひでえ裏切りだった。『オレ』は、最低だ。


少しずつ体は癒えて来て、それでも毎日傍に感じるあの男の気配に
『オレ』の精神は限界だった。


763 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:57:58.31 ID:fmbgA2co
うとうととまどろんでいた意識が、冷水でも引っ掛けられちまったみたいに
無理矢理眠りを引き剥がされた。ベッドの上で体を起こす。

人間とは比べられんほどに良い耳に、あの男の声が響いた。

『>>129さんと、引き離したから……俺が』

『ピッコロさんが、……>>129さんを愛して…』


違う!
その時『オレ』は必死に心中で否定していた。だがな、
だが、
必死に否定すればするほど

『オレ』の中にどろどろと溜まっていた『アイツ』への気持ちが固まっていくようだったぜ。

  オレはアイツを愛している?


764 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:03:25.59 ID:fmbgA2co
『オレ』の胸の中にぽっかりと浮かんじまったその答えを、
否定する時間をあいつらは与えてくれやしなかった。

『会わせて欲しっす』

ああ。あの男が来ちまう。

『オレ』のことを愛している、そして、
『オレ』が確かに愛しているはずのあの男が、
『アイツ』を愛している『オレ』に会いに?

ガクガクと四肢が震えた。恐怖を通り越して『オレ』は打ちのめされていた。
部屋へと近づいて来るブルマとあの男の足音が、
聞こえる。


766 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:08:38.63 ID:fmbgA2co


……オレはゆっくり目を開けた。


オレを見上げているそいつの顔は無表情だったが、
それが無関心や冷静から来る無表情じゃないことくらい、
目を見れば解った。

笑い声を上げてみせた。
そいつは肩を震わせて、


ちがう。これは、ちがう。
なにかのまちがいだ。


分離したばかりだからだったのか、そいつが意図的にオレにそれを聞かせたかったのか
そいつともう離れちまっていたオレには解らねえが

それがオレの誕生祝いの言葉だった。

オレさまの存在は、なにかの、まちがい、だとよ。


768 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:13:48.75 ID:fmbgA2co
頭の中に直接ぶちこまれた言葉に、オレさまはもう一度声をあげて笑ってやった。
そいつの無表情が掻き消えて、怯えたようなツラでベッドに倒れこむのをあざ笑った。

ドアの向こうであの男が深呼吸を繰り返す気配がする。
オレさまはその男になんざなんの興味もわかねえ。
会いたいだなんざ、これっぽっちも思わなかった。
そうだ、オレが会うべき相手は、
会いたいと思った相手は、


>>129。


771 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:18:53.29 ID:fmbgA2co

マジュニア「……いやなことを思い出しちまった」
マジュニア「雨のヤツ、止みやしねえ」
マジュニア「……」

マジュニア「てめえの中で育てたオレを」
マジュニア「てめえの都合で放り出して、今頃あいつはあの男とよろしくやってやがるのか」


776 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:24:17.53 ID:fmbgA2co
マジュニア「くそッ……」
マジュニア「全部、あいつが悪いんだ。あっちのオレが……」

マジュニア「責任、か」
マジュニア「あいつが負うべきもんじゃねえのか」

マジュニア「……」

マジュニア「あいつの気を探るなんざ初めてだが、ふん、なるほど」
マジュニア「もともと同一人物だったからか」
マジュニア「疲れた今のオレさまにも、すぐ見つけられる」

マジュニア「今、天界にいやがるのか……何のようだ?」


A・会いに行く
B・思い出したらイライラしたから会いにいかない

>>779


785 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:31:11.03 ID:fmbgA2co
>>779 A・かつて一つだった相手との対面


マジュニア「……ふん」
マジュニア「何年経ってもちっとも変わらん場所だ」
マジュニア「つまらねえやつらだ」

マジュニア「……」
デンデ「いらっしゃい」
マジュニア「……」
デンデ「睨まないでくださいよ、怖いなあ」
マジュニア「オレさまが誰だか聞かねえのか」
デンデ「知っていますから」
マジュニア「けッ!……趣味の悪ぃヤツだ」

デンデ「ピッコロさんに、ごようですか?」
マジュニア「……」


789 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:35:54.75 ID:fmbgA2co
デンデ「案内、しましょうか」
マジュニア「いらねえ」
デンデ「そうですね」
デンデ「あの」
マジュニア「ッ!触るな」
デンデ「……いえ、疲れているみたいだから回復を」
マジュニア「いらねえ世話焼くんじゃねえ」
デンデ「……すみません」

マジュニア「くそッ……イライラする」
デンデ「神殿を壊さないでくださいね」
マジュニア「黙れッ!!こんな柱ッ!!」
デンデ「神殿が……」


792 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:39:37.37 ID:fmbgA2co
マジュニア「こっちか……、!」
ピッコロ「……」
マジュニア「……ッ」
ピッコロ「なんだ?わざわざ睨み付けるためにここまで来たのか?」
マジュニア「けッ!そっちから出てきてくれて手間が省けたぜ!」
ピッコロ「……デンデ、執務室に行っていろ」
デンデ「は、はい」

デンデ「あの」
ピッコロ「なんだ」
デンデ「なるべく神殿を壊さないように」
ピッコロ「……解っている。さっさと行け」
マジュニア「なんだッ!こんな手すりッ!!」
デンデ「ああっ…神殿が……」


795 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:44:19.15 ID:fmbgA2co
ピッコロ「フン。珍しい客だな。……」
マジュニア「どこへ行くッ!?逃げるのか!?」
ピッコロ「ついてこい、座って話を聞こう」
マジュニア「……」

マジュニア「……けっ。」


ピッコロ「さて、聞いてやろう。突然、どうした?」
マジュニア「きさまらお得意の千里眼でお見通しなんじゃねえか?」
ピッコロ「……」
マジュニア「きさまも神の野郎と融合してからは使えたじゃねえか!」
ピッコロ「オレは使っていない」
マジュニア「へッ、どうだか」

マジュニア「……」
ピッコロ「?」
マジュニア「キサマ、天界に何の用があったんだ」
ピッコロ「うん?」


797 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:48:10.85 ID:fmbgA2co
ピッコロ「……なんだ。そうか。お前、よっぽどオレに興味がなかったんだな」
マジュニア「なんだと?」
ピッコロ「ここはオレの部屋だ」
ピッコロ「オレは、7年前、ここに戻ってきた」
ピッコロ「それからずっとここで暮らしている」

マジュニア「……なにィ?」


808 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 23:58:00.28 ID:fmbgA2co
マジュニア「7、……年だと?」
ピッコロ「……」
マジュニア「な、なに、人のツラじろじろ見てやがる」
ピッコロ「クク。すまん。あんまり驚いたツラなもんでな」
マジュニア「……どういうことだッ!?キサマは、あの男と一緒にいるために」
マジュニア「オレさまを、捨てやがったんじゃねえのか!」

ピッコロ「すまん」

ピッコロ「そうだな。あの時のオレは、最低なことをした。」
ピッコロ「お前にも、あいつにも」
ピッコロ「何度謝っても許されて良いことではないと思っている」

マジュニア「ッ……!く、  口だけならなんとでも言えるぜ」


810 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:02:33.35 ID:8rOPRK6o
マジュニア「き、キサマはそれじゃあ、」
ピッコロ「オレの近況を聞きに、わざわざここまで赴いた訳じゃないだろう」
マジュニア「ッ」

ピッコロ「何があった」
マジュニア「……」
ピッコロ「オレが何がしかの手助けになってやれることか?」
マジュニア「……ッ……」
ピッコロ「話してみろ」
マジュニア「……助けてもらいに来たわけじゃ、ねえっ」
ピッコロ「ああ」

ピッコロ「そうだろうな。すまない」
マジュニア「くそッ……」
ピッコロ「話して、くれるか?」



812 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:11:41.14 ID:8rOPRK6o



ピッコロ「ふむ。それで?」
マジュニア「……ッあの女は、ブルマは、オレに責任がある、と」
ピッコロ「……」
マジュニア「アルフの命の責任ならオレがとってやる!だが」
マジュニア「あいつの、ッあいつの命の責任なんざオレにはない!」
ピッコロ「そうだな」
マジュニア「責任があるからあいつの傍にいたわけじゃ、ねえ!!」
ピッコロ「ああ」
マジュニア「オレは、オレはあいつを愛していると……思っていた」
ピッコロ「……そうか」
マジュニア「だがあいつがオレさまに向けやがる『愛』とは、ちが、う」
ピッコロ「……ああ」
マジュニア「どっちが間違ってやがる?オレさまの感情は愛じゃないってことなのか?」
ピッコロ「……」
マジュニア「それに、それに、あいつはアルフを……殺そうとしやがった、ッ」
ピッコロ「……」
マジュニア「そんなあいつを許せるわけがねえ、……オレはどうしたらいいんだ!」


816 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:20:36.63 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「その答えをオレが知っていると思って、来たのか?」
マジュニア「知っているんだろう、キサマは!」
ピッコロ「……そうだな……、いや……、」
マジュニア「キサマが負うハズだった責任じゃねえのか!」
ピッコロ「そうだな」
マジュニア「……くそッ……張り合いのねえやつだ」
ピッコロ「……」

ピッコロ「おまえは、小さな体だな」
マジュニア「!……キサマがそれを、言いやがるか!」
ピッコロ「かつて神と魔王だったものたちが分かれた時のように、」
ピッコロ「準備も心構えもしない状態で、オレはおまえを、分離という形で生んだ」
マジュニア「ああ!オレさまが望みもしないのに、キサマが勝手にな!」
ピッコロ「……オレの心の弱さがそうさせた。無意識だった」
マジュニア「無意識だろうがなんだろうが、キサマのせいなんだ、全部!全部!」
ピッコロ「ああ……」


819 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:27:52.13 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「体を小さなままにしているのは、わざとではないのだろう。育てないんだろう?」
マジュニア「……ああ!どこかの誰かさんがオレさまをそういう風に作ったんだろうが!」
ピッコロ「すまない」
ピッコロ「あの時のオレはおまえを認めたくなかった」
ピッコロ「その、弱さがおまえに充分な気の量すら与えずにいるんだろうな」
マジュニア「……あの時の?けッ、キサマは今だって、」
マジュニア「オレさまの顔も見たくねえんだろう!消しちまいたいんじゃねえのか」
マジュニア「残念だな!オレさまを消せばキサマも消えちまうからな!」
ピッコロ「……」


ピッコロ「愛とは何か。そしておまえがどうすべきなのか」
ピッコロ「おまえはそれを知りたくて、会いたくもないだろうにオレのもとまで来たのだな」
マジュニア「……」
ピッコロ「……後者は、オレが口を出せることではない」
ピッコロ「おまえがどう望むかだ。」
マジュニア「オレさまが」
ピッコロ「ああ、そしておまえがどう望むかは前者の答えにかかっているのかも知れんな」

ピッコロ「前者は、そうだな……」


822 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:29:38.13 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「オレの中に確かに愛はある」
マジュニア「!」
ピッコロ「……」

ピッコロ「……」


ピッコロ「……>>1から、手渡して貰った、」
ピッコロ「大切な……感情だ」


824 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:33:50.35 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「……これは、確かに愛だ」
ピッコロ「オレは、そう信じている。信じることが出来る」
マジュニア「…………ッオレさまの気持ちとどう、違うんだ」
マジュニア「オレさまには解らねえっ!!信じられ、ねえ…!」
ピッコロ「……」

ピッコロ「……オレには解る。」
ピッコロ「あの時、宙に浮かぶ赤子のようなお前を見て、」
ピッコロ「オレは解った。解ってしまったから、」
ピッコロ「オレは今ここにいる」
マジュニア「……どう、いう、ことだ」


828 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:38:01.95 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「…………」
ピッコロ「おまえは」

ピッコロ「生まれかけた、……いや。生まれたばかりの、愛だった」
ピッコロ「愛の、はじまりだったんだ」

マジュニア「…………」

ピッコロ「育つ前に、摘まれた」
ピッコロ「……そしてオレは罪悪感と」
ピッコロ「……」
ピッコロ「……」
ピッコロ「……>>1への……未練から、おまえをなかったことにしようとした」


829 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:43:27.98 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「……すまなかった」
マジュニア「……」
ピッコロ「……本当に、すまなかったと思っている」
マジュニア「…………」
ピッコロ「オレは」
ピッコロ「あの時のオレは、確かに……」
ピッコロ「あの……、あの男を愛し始めていた」
マジュニア「……」
ピッコロ「今のオレの中には、あの男への気持ちはない」
ピッコロ「おまえだからだ」
マジュニア「……」


833 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:49:31.26 ID:8rOPRK6o


マジュニア「……愛のはじまり」
ピッコロ「ああ」
マジュニア「うそだ」
ピッコロ「……」
マジュニア「オレさまが>>129への愛ならッ、…>>129を愛しているというならッ」
ピッコロ「……」
マジュニア「>>129はオレさまを愛してはいないのか?!」
ピッコロ「どうしてそう思う?」
マジュニア「>>129の気持ちはオレさまの気持ちと、全然、違う……ッ!!」

ピッコロ「ああ、あの時も違った」
ピッコロ「オレの中にある愛とは、余りにも違った。だが」
ピッコロ「不安と、焦り、そういった感情が、愛に加わって」
ピッコロ「人間はときとして暴走する……」
ピッコロ「オレはそれを知っていたから」
ピッコロ「…………あの男の中のオレへの愛を、拾い上げて感じ取ることが出来た」
ピッコロ「愛されていた」
ピッコロ「あの時のオレは。あの男に」


836 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 00:54:47.09 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「そしてオレも、愛し始めていた」
ピッコロ「生れ落ちたおまえに見下ろされたその時だ。」
ピッコロ「愛を、己の手で千切りとってから、気付いた」
マジュニア「わから、ない」

ピッコロ「……人の愛の形の全てを理解したとは言えんが」
ピッコロ「……」
ピッコロ「……」
ピッコロ「……>>1から受け取った愛と」
ピッコロ「あの男から受け取った愛は、同じもので出来ているだろうに」
ピッコロ「全く違う形をしていた」

ピッコロ「すまない」
ピッコロ「おまえはそれを比べることが出来ないから、己を信じきれないのだろうか」

ピッコロ「……あの男の気持ちは確かに愛だ」

マジュニア「……」

マジュニア「だがあいつは、あいつは、アルフを殺そうとした」


842 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:01:55.77 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「ああ」
マジュニア「許せねえ……」
ピッコロ「ああ。許さなくていい」
マジュニア「…!」
ピッコロ「あの男と過ごした時間は長いものじゃなかった」
ピッコロ「それでも、あの男から注がれる思いのイビツさには気付くさ」
マジュニア「あんなヤツを、あ……愛するなんざ」
ピッコロ「だがおまえは愛しているはずだ」
マジュニア「……ッ!!」
ピッコロ「……」
マジュニア「だが、だが、だがなッ……!!!」

ピッコロ「……こちらへ、来い」


843 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:03:35.97 ID:8rOPRK6o
マジュニア「……?」
ピッコロ「胸に、手を当てろ」
マジュニア「……ッ!き、きさ、まッ!?」
ピッコロ「こうだ」
マジュニア「はな、せ、おいッ……」
ピッコロ「オレに、つぐないが許されるのならば」
ピッコロ「融合しよう、おまえと」
マジュニア「な……なにを言ってやがるッ!はな、しやがれッ!」

ピッコロ「ベースは、おまえで良い」


850 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:11:47.37 ID:8rOPRK6o
マジュニア「どういうつもりだッ……」
ピッコロ「……あの男への気持ちを認めたくなくて」
ピッコロ「不完全なままおまえを放り出してしまった」
マジュニア「……」
ピッコロ「おまえと再びひとつになろう。おまえはおまえのままでいい」
マジュニア「……本気か」
ピッコロ「……オレとひとつになればおまえにも解るはずだ」
ピッコロ「あの男の気持ちが愛かどうか」
ピッコロ「おまえの気持ちが愛かどうか」
ピッコロ「あの男を、……導いてやれるのがおまえだけだということが」
ピッコロ「あの男の心は、おまえのように不完全なんだ」

マジュニア「……」
ピッコロ「……」


851 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:14:32.84 ID:8rOPRK6o

マジュニア「だが、きさまを取り込めば、」
ピッコロ「そうだな……」
ピッコロ「……」
ピッコロ「……ああ……」
ピッコロ「……>>1への気持ちもおまえの中に息づくかも知れん」
マジュニア「オレさまにとっちゃそんなもの、いらねえッ」
ピッコロ「だいじょうぶ、だ」

ピッコロ「……オレは随分、ガマンがうまくなったからな」

マジュニア「…………」


852 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:15:09.33 ID:8rOPRK6o

ピッコロ「今ならきっと、二つの愛が胸にあってもあの時のようにみっともなく取り乱したりはしない」
ピッコロ「だからおまえも、だいじょうぶだ」
マジュニア「……だが、邪魔だッ」
ピッコロ「オレもそう思っていた。だが、」
ピッコロ「今はそうは思わない」
マジュニア「……なんだと」
ピッコロ「おまえを見て、オレは、消してしまいたいだなんて思わなくなった」
マジュニア「……」
ピッコロ「きっと、糧になる」
マジュニア「……かて、に」
ピッコロ「ああ。オレと……、……」
ピッコロ「……い、」
ピッコロ「>>1との……愛が」

ピッコロ「おまえと、あの男との愛の……糧に」


858 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:20:13.06 ID:8rOPRK6o
マジュニア「……」
ピッコロ「……すまなかった」
マジュニア「……」
ピッコロ「……おまえを、打ち払ったオレに、」
ピッコロ「つぐないのチャンスを与えてくれないか」
マジュニア「……」
ピッコロ「……さ」
マジュニア「……ほんとうに、」
ピッコロ「本気だ……」

マジュニア「…………ッ」


874 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:32:07.78 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「要領はわかるな?」
マジュニア「……ああ」
ピッコロ「……」
マジュニア「……いくぜ」
ピッコロ「ああ」
マジュニア「……」
ピッコロ「……」

ピッコロ「……どうした?」
マジュニア「……」

マジュニア「キサマはうそつきだ」


879 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:39:18.42 ID:8rOPRK6o
ピッコロ「何…?」
マジュニア「なんだそのツラはッ」
ピッコロ「……?」
マジュニア「つぐないだ?バカバカしい!」
マジュニア「キサマは自分がラクになりたいだけだろうがよッ!!」
ピッコロ「!」
マジュニア「オレさまに、あの野郎への気持ちも、全部背負わせて」
マジュニア「1人でラクになろうなんざオレさまが許さねえッ!!」
ピッコロ「……オレは」
マジュニア「黙れッ!!」


881 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:40:34.30 ID:8rOPRK6o

マジュニア「離せ」
ピッコロ「どこへ行く」
マジュニア「キサマに会いに来たオレさまがバカだったぜ!」
ピッコロ「どこへ行く気だ」
マジュニア「……オレさまは、Aじゃねえ」
ピッコロ「……」
マジュニア「キサマじゃねえ」
マジュニア「オレさまがどうしようと、キサマに関係なんざねえだろうが!」
ピッコロ「……」

マジュニア「じゃあな、」
マジュニア「二度と会うこともねぇだろうよ」

ピッコロ「……」

ピッコロ「……フ」


883 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:43:32.08 ID:8rOPRK6o
デンデ「あ。お帰りですか」
マジュニア「執務室に行ってろって言われただろうがキサマっ」
デンデ「あなたが壊したところの修理をしてたんじゃないですか…」
マジュニア「なんだこんな柱!こんな手すりっ!!」
デンデ「ああーっ……神殿が……」
マジュニア「ふんッ!」
デンデ「まったくこれだから子どもは……」
マジュニア「だれがクソガキだとこの野郎ッ」
デンデ「そこまで言ってないじゃないですか!!」
マジュニア「うるせえっ!こちとらイライラしてるんだ、やるかッ」
デンデ「戦闘タイプじゃないんですってば!」


887 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:49:40.90 ID:8rOPRK6o

デンデ「ほんとにもう。こんな子と一緒に暮らしてるあの方はほんとに苦労なさってますよね」
マジュニア「アイツの話をするんじゃねえッ」
デンデ「本当のことじゃないですか」
マジュニア「あんなヤツの苦労がなんだ!このオレさまと一緒にいられるだけでありがたいもんだ!」
マジュニア「それなのにアイツはアルフを…」
デンデ「そうですねえその通りなんですよ」
マジュニア「ああ?」
デンデ「あの人はあなただけがいればそれでよかったんですよね」
マジュニア「……」
デンデ「そのあなたが飛び出して帰らない今、あの人がどんな風になってるか」
デンデ「ちょっとくらい考えてあげましたか?」
マジュニア「……なにィ?」


889 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 01:53:33.12 ID:8rOPRK6o
マジュニア「……」
デンデ「……」
マジュニア「……」
デンデ「なんですか?」
マジュニア「……」
デンデ「どうなってるか聞きたいんですか?」
マジュニア「……」
デンデ「……」

デンデ「ぷーんだ」
デンデ「神殿を壊す悪い子には教えてあげません」
マジュニア「なんだとキサマぁ……」
デンデ「子どもがすごんでもかっこつかないですよ」
マジュニア「ぶちのめされたいかッ」
デンデ「そんな暇があったらあの人のところに行ってあげたほうが良いと思うんですけど」
マジュニア「……な、に?」


895 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 02:00:09.48 ID:8rOPRK6o
デンデ「あ、待ってください」
マジュニア「なんだッ」
マジュニア「…!!」
デンデ「疲れ、取れたでしょ?」
マジュニア「……」
デンデ「あなたがまたぶっ倒れたら大変ですからね」
マジュニア「……礼なんざ言わんからな」
デンデ「ええ。勝手にしたことですから」
マジュニア「ちッ!おせっかいめ!」
デンデ「かわいくない子だなあ」


デンデ「……」
デンデ「ピッコロさん」
ピッコロ「行ったか」
デンデ「はい」


900 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 02:05:06.94 ID:8rOPRK6o

ピッコロ「……」
デンデ「融合、しなかったんですね」
ピッコロ「ああ……」
デンデ「……」
ピッコロ「……見透かされていた」
デンデ「え」
ピッコロ「オレが」
ピッコロ「未練、ってヤツの手綱を取りきれてないことをな」
デンデ「……」

ピッコロ「7年」
デンデ「……」
ピッコロ「7年か……。人間にとっては長い年月だろう」
デンデ「そうですね」
ピッコロ「……」
デンデ「……>>1さんの今を知りたいですか?」
ピッコロ「……」

ピッコロ「いや」
ピッコロ「止めておこう」


905 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 02:14:18.88 ID:8rOPRK6o
デンデ「……」
デンデ「そうです、か……」

ピッコロ「デンデ」
デンデ「はい」
ピッコロ「少し留守にする」
デンデ「え」
ピッコロ「すぐ帰ってくるかも知れんが」
デンデ「ピッコロさん!」
ピッコロ「……」
デンデ「>>1さんのところへ、行くんですか!」
ピッコロ「さぁな」
デンデ「……!」
デンデ「ピッコロさん……!」

ピッコロ「じゃあ」
ピッコロ「行ってくる」


908 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/05(木) 02:16:02.68 ID:8rOPRK6o

トランクス「ママ」
ブルマ「なぁに」
トランクス「見て」
ブルマ「……なぁに?ママ今忙しいの」
トランクス「雨、上がったよ」
ブルマ「……!」
ブルマ「ほんとう」
トランクス「もうすぐきっと雲も晴れるね」
ブルマ「そうね」

ブルマ「トランクス、教えてくれてありがとう」



・・・つづく!
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