マジュニアと129とネコ Vol.2

677 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 19:51:23.30 ID:fmbgA2co

ブルマ「……雨だわ。あの子どうしてるかしら」
アルフ「にゃ…」



トランクス「ママ、この猫どうしたの?」
ブルマ「かわいいでしょう」
トランクス「うん。早く元気になるといいね」
ブルマ「そうね。……あの子も」
トランクス「?」
パンチー「おステテコちゃーん!コネコ用ミルクが入ったわよぉ〜」
トランクス「……奇抜な名前だね。他人とは思えないや」
ブルマ「アルフよ。アルフ。アルフっていう名前よ!!!」
アルフ「にゃぁ…」


マジュニア「雨、か」


680 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 19:57:18.71 ID:fmbgA2co
どことも解らん山の中に、逃げ込んだ。
そうだ。
逃げたんだ、オレが……このオレ様が。
あの女の言うことを聞いていたくはなかった。
愛するだと?あいつを?

握りつぶせばたやすく絶命する柔らかな命を、
それでも生きようと必死だったあの生き物を、
無造作に
まるでゴミのように放り出そうとしたあんな奴をか!

怒りに良く似た熱い感情がぎつ、ぎつ、と頭に血を詰め込めるように昇らせる。
はちりはちりと雨粒が額に、頭に、触角に触れる度に
イライラが募り、堪らない気持ちになる。

「ッア、ガァアアーーーッ!」

ごるごると体の中から周囲に溢れ、オレに纏わりついてビクつく気を
一気に上方に放った。雨粒を落とす天を睨んだ。濃い灰色の雲を睨んだ。


713 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 21:16:29.23 ID:fmbgA2co
マジュニア「……っは、はあ……はあ……」
マジュニア「あれっぽっちの穴が開くだけか…それもすぐに周りの雲に埋められちまう」
マジュニア「クソッ、あっちのオレなら雲も、こんなちゃちな山も一息に吹き飛ばしてやれるんだ!」

マジュニア「……」

マジュニア「……?クラクラする、」
マジュニア「ちっ……あの木陰でやむのを待つか」

マジュニア「……」

マジュニア「雨、か」

マジュニア「……責任だと?愛だと?そんなもの、オレ様じゃなくても……ッ」


729 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:00:21.54 ID:fmbgA2co
「オレ様がいなくても、あいつは」


しつしつと水滴が葉に地面に落ちていく。

雨景色の中、
甘えたような目付きで>>129を見る女と2人同じ傘に入って
楽しげに歩いていた姿を思い出す。

「……オレ様がいなくったって」


雨粒が木々を濡らし、水を含んだ葉と緩んだ土の匂いがオレを包む。
カリカリとイラだっていた心情が落ち着いて行くにつれ、
認めたくはねえが
オレ様が
>>129を信頼し始めていたことに気付きだす。

そうだ。
その信頼を裏切られたから、こんなに
あいつの存在自体が許せなくなっている。


731 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:05:39.15 ID:fmbgA2co
折角このオレ様が迎えに行ってやったっていうのに、
ニヤけたツラを引っさげて女と歩いていやがったあの日も腹立たしかった。
だがそれは、
裏切りじゃねえ。
本質的な裏切りじゃあ、ない。
オレの中の>>129を破壊するものじゃねえ、だから、
イライラはしても傘に当たるくらいで許してくれてやった。

だが、
あの猫は。
アルフは。

あの時オレ様が3秒でも遅れたら。


「ハッ……」

あんなちっぽけな命を大事に思う自分があまいと思う、だが、
>>129が
オレ様のこの感情を理解しないのなら、オレ達は、同じ道を歩けはしねえだろうよ。


734 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:09:47.98 ID:fmbgA2co

  『僕はね、マジュニア。君さえいればいいんだよ』

マジュニア「冷たい声だった」
マジュニア「……オレさまを、本当に愛してやがるなら」
マジュニア「どうして、アルフを……愛せないんだ」
マジュニア「躊躇がなかった。あいつの動き。本気だったぜ」

マジュニア「オレ、は」
マジュニア「そんなのは愛じゃねえと、思うぞ」
マジュニア「オレの知っている、愛じゃねえ」


738 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:13:24.20 ID:fmbgA2co
   『彼の心は、愛することを知っていても、愛されることを知らないんだわ……』

マジュニア「それともあれがあいつの愛なのか?」
マジュニア「……」
マジュニア「解らねえ」
マジュニア「……理解したつもりだったんだがな、愛って奴は」

マジュニア「けッ…所詮、オレはオレか」
マジュニア「愛を理解したのは、あっち側……なんだろうよ」


マジュニア「責任、か」
マジュニア「救った命にいちいち責任なんざ持ってられるか……」


741 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:16:48.93 ID:fmbgA2co

ブルマ「止まないわね」
トランクス「?」
ブルマ「雨よ」
トランクス「ああ、そうだね。どうしたの?ママ。今日はやけに外を気にするじゃないか」
ブルマ「冷えてなければいいんだけど」
ブルマ「雨の日に外で1人でいるなんて、とってもせつないことだわ」
トランクス「ママ?」
アルフ「にゃー……」
ブルマ「いい子ね。おとなしくしていてね。早く元気になって、ごしゅじんさまを安心させてあげて」
トランクス「この子どこの子なんだい?」
ブルマ「……ママの、大切なおともだちの子」


742 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/04(水) 22:22:06.65 ID:fmbgA2co
マジュニア「オレさまはアイツに」
マジュニア「>>129に対して責任なんざ……持ちたくねえ」
マジュニア「だがよ」

マジュニア「オレさまがアイツに会いに行ったのは」
マジュニア「7年間、アイツを待っていたのは」
マジュニア「……>>129への、確かな、気持ちがあった」

マジュニア「オレはそれを、愛だと思っちまっていた」

マジュニア「……>>129のそれが愛ならオレさまのそれはなんだ?」
マジュニア「……くそッ」


A・救った命に責任を持たないといけないならオレさまがもう一度奪ってやるぜ!

愛って何だ?あいつのそれとオレのそれとはどう違うんだ?あいつなら知っているのか?
B・「>>1……」
C・「あっち側の、オレなら……?」
D・他(希望キャラをどーぞ)

>>745


・・・つづく!
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