ピッコロ「おはよう」
>>1「お おはよ」
ピッコロ「おはよう」
>>1「お…はよ」
ピッコロ「……うむ」
>>1「……」
主人公「? 何もじもじしてんだ?学校行こうぜ」
30 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:28:20.41 ID:WRMvV5so Be:
ピッコロ「あー…そ、そういえば現国の宿題はちゃんとやったか?」
>>1「え」
主人公「くそ!やっぱりあったのか」
>>1「なかったことにしたかった…!!」
ピッコロ「お前らの間でなかったことにしても提出は促されるぞ、あほんだら」
>>1「うううっピッコロさんやった?」
ピッコロ「当たり前だ」
>>1「神様!写させて!」
主人公「俺も俺も俺も!」
ピッコロ「……オレもまだ終わっていない」
>>1「え」
主人公「え」
31 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:31:07.54 ID:WRMvV5so Be:
>>1「ぴ、ピッコロさんが宿題を終わらせてないーー???!!」
主人公「雨が降るぞ!いや砲丸が降るかもしれん!!!」
ピッコロ「そんなに驚くことか?!」
ピッコロ「勿論…現国の時間までに終わらせるつもりだ」
>>1「それから写させて!」
主人公「俺も俺も!!!」
ピッコロ「自分でせんかー!!!」
32 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:35:36.95 ID:WRMvV5so Be:
>>1「…… な、あ」
ピッコロ「うん?」
>>1「その…しゅくだい、出来なかったの俺のせい?」
ピッコロ「……気にするな」
主人公「?? 何だ?>>1お前またピッコロに迷惑かけたのかよ」
>>1「う、うっせー」
ピッコロ「め、迷惑というわけでは」
34 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:40:03.01 ID:WRMvV5so Be:
>>1「そわそわ」
ピッコロ「もじもじ」
主人公「? なんかお前らおかしいぞ」
>>1「えっ」
ピッコロ「そっ そうか」
主人公「何かあったのか?」
>>1「……えーと」
ピッコロ「あー…いや」
A・言う
B・言わない
C・他なんでもいいよ!
37 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:45:48.96 ID:WRMvV5so Be:
>>36 B・言わない
>>1「な、なんでもねーよっ」
ピッコロ「あ、うむ …なんでもない」
主人公「…?そーか?」
>>1「うん!!!」
ピッコロ「ああ!!!!」
主人公「なーんかおかしいなあこいつら……」
38 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:49:19.29 ID:WRMvV5so Be:
心臓がはちきれちまうかと思った。
朝の明るい日差しの下で見るピッコロさんも、
メチャクチャキレイで。
俺と目が合うと、目許辺りとか、キレイに伸びた耳の辺が、
しゅわって紫がうっすら掛かったんだ。
それがもうたまらなくて。
夢っていうか妄想っていうか、
なんかほんとに起こったことだとは思えなくてさ。
だって俺だぜ?
かわいくもねーし、優しくもねーし、賢くもねーし、
キレイで頭良くて色々ちゃんとしてるピッコロさんが、
そんな俺を受け入れようとしてくれるだなんて
思いもしなかった。
いや、それはウソかも知んねー。
絶対叶わない、夢物語として、
何度か、いや何度も、思い描いたことはある。
カンペキな、キレイなピッコロさんが、
キレイなキレイなまま、俺を振り返って、
俺のものになってくれるような、そんな夢。
40 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 19:53:43.81 ID:WRMvV5so Be:
夢だったのに、
もしかしたら、俺のがんばり次第だけど、
もしかしたらもしかしたら夢じゃなくなるかも知れねーんだ。
昨日は眠れなかった。
嬉しくて体がばつーんと弾けちまいそうで。
だけどちょっと怖かった。
すっげー嬉しくて嬉しくてたまらない分、
ピッコロさんが、やっぱ無理だ、ってなった時、
俺はどんだけ悲しくなるんだろうって思うと。
そんなとき、
ピッコロさんがどんだけ、俺に対して、申し訳ない気分になるんだろうかって思うと。
だけどこうしてピッコロさんに直に会うと、
そりゃもう、どーしても、ピッコロさんが好き、うれしい、って気持ちばっかりが溢れて来る。
もう、無理に自分に言い聞かせなくてもいい。
我慢しなくても良い。
好きでいていいんだ。
43 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:03:46.14 ID:WRMvV5so Be:
手、つないでもいっかな。
つなぎてーなあ。
歩くのに合わせてゆれゆれと動くピッコロさんの
緑色のキレイな手をちらちら見下ろしながらドキドキする。
なんだかすっげーくすぐったくて、
すっげーうれしいおかしな気分だ。
「俺今日財布の中身三桁ないんだよなー」
「ばっかお前、それじゃ昼飯どうすんだよ」
「どうしよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「ばかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
主人公とくだんねー会話を交わしながら、
そーっとピッコロさんの手に手を伸ばしてみる。
ピッコロさんは呆れたみたいな、
それでいてつまんなくはねーって感じの態度で
俺たちの話を聞きながら一緒に歩いてくれてる。
44 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:03:53.04 ID:WRMvV5so Be:
そっと掴んだ。
ピッコロさんの手が、びくって震えて、
慌てて離そうとしたら、
あっちから、握り締め返された。
45 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:10:45.70 ID:WRMvV5so Be:
それだけでなんかもう頭ン中がぽっぽしちまって、
もー、
俺とピッコロさんとつないでる手以外の世界が
ぱややーって蒸気になっちまったような感じだった。
たまんねー幸せー。
ふにゃーぽわわーとした通学路を弾む足取りで進んだ俺が、
よーやく我に返ったのはピッコロさんとゲタ箱で別れてからだ。
主人公が、なんか気持ち悪いものを見るよーな目で俺を見てた。
「…なんだよ」
「そりゃこっちの台詞だよ…なんだよお前」
「…何がだよー」
ばすんと主人公のかばんにけりを入れたら、
いつものお前だな、みたいなことを言われた。
47 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:27:16.08 ID:WRMvV5so Be:
>>1「よっしゃー!卵サーーンド!」
主人公「奢るんじゃないぞ?!明日金払えよ?!」
>>1「卵サンドー!!!卵サンドーーーひゃっほう!」
主人公「聞いてるか?!明日!!金!!払えよ!!!」
ピッコロ「おかえり」
>>1「ただいまー!主人公が卵サンド買ってくれたー!」
主人公「おごりじゃないからなー?!」
ピッコロ「…オレに言えばオレが買って、やったのに」
>>1「え?」
主人公「こらピッコロ!>>1を甘やかしちゃだめだ!」
>>1「なんだとこのやろう!」
主人公「甘やかしたら図にのるだろーーお前!」
>>1「ノって悪いかー!」
主人公「悪いわー!」
50 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:31:13.37 ID:WRMvV5so Be:
どどど、どういう意味だったんだろうどういう意味なんだろう。
ぴぴ、ピッコロさんがなんかこうヤキモチとかそんなの
焼くはずが無いから額面どおりに受け取るべきなのかな。
そうだよな、昼飯買う金がない俺がかわいそーだから
ピッコロさんはやさしーから奢ってやってもいいみたいな
ただそれだけのことだきっと。うん。
あーそれなのにそれだけなのに、
心臓がバクバク言ってたまんねー気分だ。
主人公と蹴り合いながらも顔が赤くなってる気がする。
だって耳熱ぃーもん。あー恥ずかしい。
すっげー嬉しい。
なんかもう、ピッコロさんが俺に掛ける言葉の全部がうれしい。
こまる。
52 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:43:54.42 ID:WRMvV5so Be:
主人公「焼きそばパンうまいわ」
>>1「一口!一口!」
主人公「卵サンド食べ終わってから言うなよ!等価交換できないやつに食わせる焼きそばパンはない!」
>>1「うううなんかイマイチ腹がふくれねーんだよー!」
ピッコロ「……水しかなくてすまんな」
>>1「えええ?!なんでピッコロさんが謝るのwwwwwwww」
主人公「そうだよコイツの食い意地がはりすぎてんのが悪ぃんだよwwwwww」
>>1「うるせーーwwwwww」
53 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:47:09.43 ID:WRMvV5so Be:
〜文化祭の準備〜
クラスメイト「>>1今日どっちー?」
>>1「今日はこっちー」
クラスメイト「んじゃ色塗りやっちまおうか。委員会の方大丈夫か?」
>>1「こっち終わってからちっと顔出すわー」
クラスメイト「大変だなー」
>>1「wwwwwwwwwwwwwwwwww」
54 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:48:09.99 ID:WRMvV5so Be:
〜終わって〜
>>1「んじゃ俺委員会の方行って来るわー」
主人公「帰っとくぞー」
>>1「おう」
主人公「ピッコロはどうする?」
ピッコロ「……待っておく」
>>1「い、いいん?」
ピッコロ「あ …ああ」
>>1「もじもじ」
ピッコロ「もじもじ」
主人公「なんか…かいい!かいい!お前らどうしたんだよ!」
56 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:54:28.06 ID:WRMvV5so Be:
どうせ1人で残るのだから、と、大道具の仕事を進めながら、
>>1を待つ時間は悪くない。
きちんと向き合うと決めたとは言え、
オレと>>1との関わりにすぐに変化を出すつもりはなかったのだが、
……今日は少し意識してしまっていたように思う。
日が落ちるのも早くなった。
夕陽が落ちていく窓の外をちらりと眺めやる。
好き、だの。
恋、だの。
想像も出来ないとても難しい感情のように感じられていたが、
説明できないだけで、実はそう難しいものでもないような、気もしてきた。
オレを見て照れたように顔を赤くする>>1や、
顔を真っ赤にしたまま手をつなぎたいという素振りを見せる>>1は、
オレの、胸の中の、小箱に押し込んで見ぬふりをするのはやめた、
どう形容したら良いのか解らない部分をひどく満足させた。
58 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 20:57:10.68 ID:WRMvV5so Be:
優しくしてやりたいと思った。
満足させてやりたいと思った。
小さな頭の中で蠢く感情をひとつひとつ知りたいと思った。
一番に、オレを頼ってくれれば良いのにと、思った。
59 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:03:47.36 ID:WRMvV5so Be:
>>1は荒荒しく見えるが、主人公以外の同級生に無理を言ったり、
手足を出したりはしない。
昔からの幼馴染だからなのだろうが、
一際、主人公と仲がよく見える。当然だろう。
だからこそかつてはオレも、
…そういったことに対して知識がなかったからかも知れないが、
>>1と主人公は付き合う…いわゆる恋人なのではないかと思っていたこともあった。
もちろんそうでないことは今では解っている。
だが、
困った時や、いざという時に>>1が頼るのはオレではなく主人公なのだなと思うと、
些かの寂しい気分に駆られるのは、おかしいことなのだろうか。
こういった不可思議な感情は、
あの小箱を開ける前から、時折、感じていた。
60 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:14:24.97 ID:WRMvV5so Be:
……どうしてだかは、よくわからない。
オレよりも長い付き合いなのだから、
主人公に頼ることは当然だろうに。
どうしてオレがそのことで寂しい気分になるのかが解らない。
こういったことも、そのうち、解るようになるのだろうか。
時計を見た。
そろそろ>>1が委員会から帰って来るところだ。
着替えて、待っておこう。
62 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:18:04.32 ID:WRMvV5so Be:
>>1「おっまたせー!!遅くなっちまって、 」
ピッコロ「!!!!」
>>1「あ」
ピッコロ「あ」
>>1「あ、あ、ごめん」
ピッコロ「いや、 …いや、…ッ」
>>1「ごめん!」
ピッコロ「いやどうして廊下に戻るんだ…、オレの着替えなんぞ見慣れているだろう!」
>>1「だだだってピッコロさんがぱーって紫色になったから見ちゃいけない感じだったのかなーって!」
ピッコロ「なっとらん!」
>>1「なってた!!!」
67 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:23:38.24 ID:WRMvV5so Be:
>>1「うへへ」
ピッコロ「なんだ」
>>1「……ピッコロさんが、俺んこと待っててくれんのすっげー嬉しい」
ピッコロ「……」
>>1「…うれしい」
ピッコロ「そうか」
>>1「一緒に帰れんのもうれしいし…朝会えるのもうれしい」
ピッコロ「なんでも嬉しいんだな」
>>1「うん」
ピッコロ「…そういう、ものなのか」
>>1「うん」
>>1「手… !」
ピッコロ「……」
>>1「うれしさで死にそう」
ピッコロ「死ぬな」
69 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:29:03.99 ID:WRMvV5so Be:
ピッコロ「……」
>>1「くらいなー」
ピッコロ「そうだな」
>>1「ピッコロさん帰り道大丈夫か?家まで送っていってやろっか?」
ピッコロ「うん?」
>>1「変質者とか通り魔とか出たら大変だろ?」
ピッコロ「? …」
ピッコロ「ばかもん。オレに敵う変質者なんぞいない」
>>1「それもwwwwwwそうかwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「……」
ピッコロ「待て、それを言うならオレがお前を送るべきなのではないか」
>>1「ハゲを襲う変質者なんていねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「そういうものか」
>>1「さらっと納得されたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
70 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:33:07.22 ID:WRMvV5so Be:
>>1「なあなあ」
ピッコロ「うん?」
>>1「ピッコロさんとさ、手つないでてもな」
ピッコロ「ああ」
>>1「前は、すげえ必死だったん。これは友達だからなんだって」
>>1「ただそれだけでなんも特別なことじゃねー、どきどきしちゃだめだ、だめだって」
>>1「だけど今はさー、すっげー、ふつーに、自然に、めちゃくちゃ、うれしい」
ピッコロ「……そうか」
>>1「ありがと …な」
ピッコロ「……」
71 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:40:51.16 ID:WRMvV5so Be:
>>1「あのさ」
ピッコロ「なんだ」
>>1「……こ、んどの、にちよー…とか…ひま?」
ピッコロ「?」
>>1「…どっか、遊び…行かね?」
ピッコロ「ああ、構わんが」
>>1「マジで!!!」
ピッコロ「なんだ、どうした。…当たり前だ」
>>1「あのさ」
ピッコロ「ああ」
>>1「で でーと として って考えてもいいんだよな?」
ピッコロ「でーと」
>>1「で…−と」
ピッコロ「!!!!」
73 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:53:04.34 ID:WRMvV5so Be:
ピッコロ「で、で、で、ーと…」
>>1「いや!!あのさ!!べ、別に恋人同士じゃなくても、ほら、あの、」
>>1「気軽な意味で!デートって!つかうし!な!…な?!」
ピッコロ「……」
>>1「ひい外灯に照らされたピッコロさんのおみみがまっむらさき…!」
>>1「どきどきするから…!かんべんして…!」
ピッコロ「知るか!!!!!」
〜わかれみち〜
>>1「……」
ピッコロ「……」
>>1「えーと…じゃ、また明日」
ピッコロ「ああ…」
>>1「……」
ピッコロ「……」
>>1「帰らないん?」
ぴっころ「お…お前こそ」
75 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 21:58:55.23 ID:WRMvV5so Be:
>>1「……ぴ、ピッコロさんちょっと見送ったら帰る」
ピッコロ「……お…オレが見送る」
>>1「わ、わかった…じゃあ、また明日な!」
ピッコロ「ああ」
>>1「ちら」
ピッコロ「また明日」
>>1「てくてく」
>>1「ちら」
ピッコロ「……」
>>1「ちら」
ピッコロ「……」
>>1「たったったった」
ピッコロ「なんで戻ってくるんだ!!」
>>1「わかんねー!!俺にもわかんねー!!!」
76 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:05:08.26 ID:WRMvV5so Be:
>>1「やっぱりピッコロさんちまで送ってく!!」
ピッコロ「……なんでだ」
>>1「送ってく…!!」
ピッコロ「もう、遅いから」
>>1「送る!!」
ピッコロ「しかた…ない、な」
>>1「……」
ピッコロ「……」
>>1「へへ…ピッコロさんと自然に手ーつないで歩けるのすっげーうれしい」
ピッコロ「…いちいち、言うな…」
77 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:10:44.40 ID:WRMvV5so Be:
A・ピッコロ→>>1 主人公よりオレを頼れ
B・>>1→ピッコロ デート、かわいい服着てきてな
C・ピッコロ→>>1 危なくないか?お前の帰り道
D・>>1→ピッコロ 今度おとまりしてえなあ
81 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:25:51.32 ID:WRMvV5so Be:
>>79 C・ピッコロ→>>1 危なくないか?お前の帰り道
ピッコロ「……やはり、危なくないか?」
>>1「何が?」
ピッコロ「もう遅い…、1人で夜道を歩くのは危ないのではないか」
>>1「大丈夫だってwwwwwwwwww暗かったら顔はわかんねーかも知んねーけど」
>>1「スキンヘッドは解るじゃんwwwwwwwwww」
ピッコロ「……だが、」
>>1「…し、心配してくれてんの」
ピッコロ「…? あ …ま、まあそうなるか…」
>>1「……うう」
ピッコロ「?」
>>1「なんか…しあわせで頭がはたらかねー」
ピッコロ「バカか!」
82 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:27:33.29 ID:WRMvV5so Be:
>>1「誰かにさー、心配されたり気ぃかけてもらったりっていうのがさー、」
>>1「そりゃもちろんありがたいこっちゃとは思うけどさー、」
>>1「こんなに、なんか、あまーい気分になるなんてさー…」
ピッコロ「し、知るか!!そ、そういう話をしているんじゃないだろうが!」
>>1「だーいじょうぶだって!…でも、うん、」
>>1「なるべく急いで帰るから、さ」
ピッコロ「…… …」
>>1「それでも心配…?」
ピッコロ「う うるさい」
83 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:34:17.29 ID:WRMvV5so Be:
>>1「ぐあーーもうだめ心臓がびょんびょん飛び回りそう!」
ピッコロ「押さえておけ」
>>1「そんじゃーさ、あのさ、」
ピッコロ「なんだ」
>>1「でんわ してくれたら結構安心かなー…なーんて…うっへっへwwwwwwww」
ピッコロ「電話、」
>>1「俺がうちに帰りつくまでさーwwwwwwwwやっwwwwダメだったらいーけどwwww」
ピッコロ「そうだな…そ、そうするか」
>>1「いやっほーうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
84 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:40:50.47 ID:WRMvV5so Be:
妙に気恥ずかしい気分だった。
人間の、好きだの恋だのにピンときていなくても、
恋愛感情でない好意の有無程度ならば解る。
今までだって、>>1は確かにオレに好意を示してくれていたと思っていたが、
こんなにも、こちらが恥ずかしくなるほどに、
好意を寄せていると見せ付けられるのはいささか照れる。
勿論、イヤではない。
そう、ただ、恥ずかしいのだ。
オレの手を握って、嬉しそうな顔を外灯の光に晒しながら歩く>>1の
耳元や頬の辺りはうっすらと紅潮している。
時折オレに気付かれていないつもりか、
こっそりオレを見上げては表情を蕩かす仕草が、
どうにも恥ずかしくて堪らない。
87 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 22:54:27.71 ID:WRMvV5so Be:
オレの手の中の小さな白い手がほこほこと熱いほどだった。
時折逃げるようにオレの手から離れては、
スカートの腰辺りで汗を拭うような仕草を見せる。
そんなこと、気にしやしないのにと思いながらも、
オレに対して必死なその様が、どこかうれしい。
すぐに戻ってくるその手を握りなおしながら、
ゆっくりと、>>1の歩調に合わせて歩いた。
文化祭のことや委員会のこと、
日曜日に遊びに行くことについてなど、
次から次に向けられる言葉に耳を傾け、
返事を考えては返す作業がとても楽しかった。
>>1との対話は前から好んでいた。
だがそれに、くすぐったさや気恥ずかしさが足された今は、
以前よりもなおいっそう、…楽しんでいるような気がする。
だがそう長くは続かない。
オレの家の門の前にたどり着くと、
オレたちはどちらからも別れを告げられきれず、
まごまごとその場に立ち尽くしたまま、
ぽつりぽつりと会話を交わした。
90 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 23:00:51.11 ID:WRMvV5so Be:
「ピッコロさん、 好き」
その前の会話は覚えていない。
だが、ふいに会話が途切れた間に、
オレを見上げてぽつんと零すように呟いた>>1の、
その赤い唇が以前のように恐ろしいものではなく、
どこか、いじらしいもののように思えた。
A・いきますか?
B・いきませんか?
C・むしろ>>1がかましますか?
94 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 23:15:53.41 ID:WRMvV5so Be:
>>92 C・かますよ
「……、 ……」
赤い唇が、微かに戦慄いている。
オレを見上げる目許に涙は溜まっていなかったが、
門灯を映し出して光る黒い瞳は必死の色で、
オレは縫いとめられたように身動き出来なくなってしまう。
「…好き」
言い聞かせるように、二度。
言い聞かせるのはオレへだろうか、>>1自身へだろうか。
鞄が落ちる。
白い手がゆっくりと持ち上がり、オレの頬を包んだ。
95 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 23:21:38.95 ID:WRMvV5so Be:
キスをされる。
容易く想像できるはずのことなのに、
柔らかな唇に己のそれが重なるまで
思い描きもしなかった。
「……ごめん、あー、たぶん人とか見られてねーと思うけど…」
己の自宅前であったことに思い至ったのは、
鞄を拾いながら恥ずかしげに呟いた>>1の言葉を聞いてからだった。
はっとして辺りを見渡し、家を見上げるが、変わりはない。
「ごめんなー。どしても、キスしたく…て」
>>1の頬が、小さな丸い耳が、鼻先が、
こちらがびっくりするほどに赤く染まってしまっていたから、
叱る気にもなれずにいた。
だが、構わん、というのも気恥ずかしくて。
98 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 23:28:37.36 ID:WRMvV5so Be:
>>1「へへーwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「……なんだ…」
>>1「ピッコロさん、すっげー、紫」
ピッコロ「!!」
>>1「ひゃひひゃひひゃひ」
ピッコロ「お前の!ほうが!赤い!!」
>>1「ひゃーははははwwwwwwwwwwww」
101 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 23:38:34.64 ID:WRMvV5so Be:
顔を赤くしたままの>>1が逃げるようにオレから離れて、
オレを見て笑う。
紫だ、かーわいい、などと言う>>1を、
とッ捕まえてやりたいと思ったが、
とッ捕まえたあとにどうしたらいいのかきっと迷ってしまうから、
そのまま睨みつけた。
少し離れた位置で、立ち止まった>>1が嬉しそうにオレに手を振る。
オレも、片手を上げた。
「またあし…」
「大好き!」
かっ、と頭が狼狽に満ちて一瞬混乱した隙に、
>>1が笑いを残して駆けていく。
すぐに闇に飲まれる背中を見送ってから、
おずおずと自分の頬に手を当てた。
熱かった。
107 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/09/29(月) 23:52:05.55 ID:WRMvV5so Be:
涼しくなって来た夜の風が、火照った頬を冷やす。
だがどうしてか心の中まではさましてはくれなかった。
携帯を鞄から取り出してディスプレイを眺める。
あいつから掛かってくるのを待とうか、
それともオレがかけようか。
そんな些細なことを悩む間すら、
心浮き立つ要因になってしまっているということに、
残念ながら気付いてしまったオレの頬は
いつまでも冷めやしなかった。
恋愛というものはよく解らない、
だが、
……あいつとのキスは、
あいつの笑顔を見ているのと同じくらい、
……悪くない、と思った。
おしまい。