小さな小さな魔王様 僕はニセモノ勇者様 Vol.11

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590 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:37:24.07 ID:wd134Hw0 Be:

よいこのためのしんせつなあらすじ!


>>129の所持品

現地調達した薬草×17
万能薬×5
解毒剤×5
風邪薬×2
傷薬×9
劇薬×1
リセッ○ュ×2
小さい金剛石×1
力の石×1
魔力の石×1
素早さの石×1
賢さの石×2
命の石×1
炎の精製石×1
水の精製石×1
カロリーメイト的なもの×3

薬作りに失敗した残骸×4

薬学書が1冊
草木とか菌類とか、何かそんなのの役に立つっぽい本が1冊
どうみても実践用ではなく装飾用っぽい剣×1壊れ


>>129は勇者を装う事すら放棄しています。

591 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:37:47.42 ID:wd134Hw0 Be:






なかった事にしてもしなくてもどっちでもいいです。




 

592 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:40:08.13 ID:wd134Hw0 Be:
物陰から現れるのは行商人……それが>>325の選択か……ッ!

>>326は大変な選択をしました。物語調で進行して欲しいとの事です。
まあ今までと同じなwwんwwでwwすwwけwwどwwねwwwwwwww


593 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:41:40.72 ID:wd134Hw0 Be:





がさり、と音がした。
く、と、>>129の喉仏が鳴った。
嘆息を上げながら現れたのは、大きな長方形の四角い箱を背負った男。
「はぁー、やっぱり夜中に出歩くもんじゃねーな」
「……ちょwwww>>464さんwwwwびっくりさせねーで欲しーしwwwwww」
「そこはほしーのじゃねーか?」
「迂ww闊wwにwwもwwwwwwwwwwww」


594 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:43:39.56 ID:wd134Hw0 Be:
現れた男に、大袈裟な溜め息をついて、>>706は>>464と彼を呼んだ。
どうやら二人は知り合いらしい。
軽口を叩きあっている彼らは楽しそうだ。
だが信頼できるわけではない。
警戒を解かない方が得策だろう。

虚勢を張ろうとも無駄な威嚇をしようとも思わない>>129。
下手に相手に刺激を与えればどうなるか分かったものではない。
何という事なかれ且つ合理主義者でしょう!
ストイックイケメン!咳き込んだ拍子にしねばいいのに!


595 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:44:52.07 ID:wd134Hw0 Be:
黙っていればこちらに気づく様子もない。
これは好都合とばかり、
>>129は草葉の陰から現れた不審人物を観察をしてみる事にした。

年の頃は見たところ壮年に程近い。
伸びた髪を後ろで強くまとめているせいか、表情はやや硬い。
屈められた身から伸びる腕や首、頬などは引き締まっており、
いかにも旅の慣れを感じさせる。
脛に脚絆を巻いた他には、隙間のできやすい、
かつては色鮮やかであっただろう、ゆったりとした服装。
服はもとより、顔の正面以外はほとんど埃と垢がこびり付いていた。

くらくらするほど濃い体臭と、
僅かな硝煙のような臭いと不完全燃焼を起こした黒煙の臭いが混ざって、



ディス ベリーバットスメル イズ ターエラーレナーイヨー?


596 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:49:24.11 ID:wd134Hw0 Be:


 >>129 は おもわず リ○ッシュ を つかった!

「ぶわッ!?」
>>706「ちょwwwwwwwwww」
「おいテメー何しやがんだア"ぁ?」
>>129「しまった。見つかった」
>>706「どwwんwwだwwけwwだwwしwwwwwwwwwwwwww」

見た目DQN、もやし>>129、完璧ヤンキー。
前後を囲まれた>>129は絶体絶命だが、
しかし自業自得とは思わない。
どう考えても自分が悪いのに。
もしかしたらちょっぴり電波入ってる。

とりあえず空気を変えるために自己紹介でもしてみよう。
ネジが飛んだ頭の持ち主(通称ガリ眼鏡)は寝間着の襟を整えながら考えた。


598 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:54:20.06 ID:wd134Hw0 Be:
>>129「初めまして>>129です」
「ぁ?」
>>706「落ち着いてwwwwwwこいつにキレても無駄だからwwwwwwww」
「字余りの狂言か」
>>706「アルェー?」
>>129「は、じ、め、ま、し、て、>>129、で、す」
「うっぜぇー!!!」
>>706「幼子に言い聞かせるようなwwwwww口調wwwwwwwwww」
>>129「ぼ、く、は、>>129。あ、な、た、は ?」
「分かったよ!!俺は>>464だよ!これで満足かよ!!!」
>>129「よろしい」
>>464「って主導権取られてんじゃねーかクソが!!」
>>706「wwwwwwwwwwwwww」
>>129「所でこんな時間にこちらで何を?」
>>464「野宿」
>>129「即答」
>>706「タフネスwwwwwwwwwwww」

だらだらと雑談に時間を食いつぶされている。
雑談というか(主に>>706が)談笑。
夜が無為に更けていく。


600 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:56:17.64 ID:wd134Hw0 Be:





ふと、振り返る背中。
人でも、魔物でもない気配ともいえない気配がする、気がする。

どうにも何かがおかしい。
何かが引っかかる。


601 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 16:58:00.50 ID:wd134Hw0 Be:
>>706は、んー?と不明瞭な鼻息を出し、首を少しだけ傾げて考えた。

>>129はどうしてリセッシ○なんかを>>464さんに噴き付けたのだろうか。
なぜかというと、>>129は潔癖症で、>>464さんは臭かったからだ。

臭い。確かにそうだろう。
元々が不精者な>>464さんは、
水浴びや湯浴みなんてしていないからフケと垢がたまっていて、
その上森の中の道なき道をずんずん進んできたから泥と埃と樹液と虫っぽいのがついてる。
しかも結構な煙草呑み。

だからリセ○シュを噴き掛けて不潔な臭いを消したのだろう。


でも、
だったら。

どうして、


602 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:00:06.25 ID:wd134Hw0 Be:







>>129「……?」
>>464「ぁんだよ」

嫌な予感がする。


603 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:00:47.36 ID:wd134Hw0 Be:
気づきたくない。

>>129「いや、まだ臭うなと」
>>464「問答無用でリ○ッシュ噴霧すんのやめろ」

>>129「すっきりさっぱり」
>>464「ゥオイ!!」
>>129「しない」

でも現実だ。
微かに目に沁みる燻臭いにおいが消えていないのは。


604 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:02:48.74 ID:wd134Hw0 Be:


>>464「っつーか、何か音すんな」
>>129「これは……煙……?」
>>464「!!!! おい、村の方からじゃねーか!?」
>>129「な、ん」
>>464「ァにぼさっとしてんだ>>706!オメーが先頭きらねーでどうする!!」

>>706「――――あ、」


ひく、と、喉が震えた。
>>464さんが舌打ちをする。
>>129が訝しげにこちらを窺う。


605 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:04:31.43 ID:wd134Hw0 Be:


父ちゃんが死んだ。俺は覚えていない。
母ちゃんが死んだ。俺は覚えていない。
集落中のみんな死んで、俺は一人だけ残されたのに、
それでも何にも覚えちゃいない。

でも覚えてるのは、このにおいだ。


606 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:06:03.59 ID:wd134Hw0 Be:
きゅうにみんないなくなった。
夜、寝てたら、みんないなくなった。

どこからどこまでか分からない、そこだけ、記憶がすぽーんと抜けて、
それでもいいって、ばっちゃは言った。


607 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:07:18.53 ID:wd134Hw0 Be:
魔物はひとり。
俺も一人。
ばっちゃが死んで、村の人達はみんな俺から離れてった。
俺を見ないように、俺を知らないように、
俺なんていないようにした。

ひとりぼっちはさみしかろう。



だって俺はこんなにも寂しいのだ。辛いのだ。

だから、
だから、
このままでもいいんじゃないか?


608 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:08:34.16 ID:wd134Hw0 Be:
>>464さんは行商人で、色んな場所を知ってて、だから俺をいじめたりしない。
>>129はいけ好かない奴で、でも、俺のヒトガタを見ても変に思ったりしない。

だから、


609 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:09:04.50 ID:wd134Hw0 Be:
ひとりぼっちは辛いから、寂しいから、

俺をいじめたみんながいなくなっても、
このまま逃げてしまっても、

……いいんじゃないか?


610 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:10:26.12 ID:wd134Hw0 Be:
覚えてるのはにおい。
紫色した綺麗な魔物と、目が痛くなるにおいだけ。

俺がひとりぼっちになった時のにおい。
俺と魔物が出会った時の、ちょっとだけひとりぼっちじゃなくなった時のにおい。

そして今は、今のにおいは、
俺をちゃんと見てくれてる人が二人もいる。


612 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:13:43.47 ID:wd134Hw0 Be:


何も言わない、微動だにしない俺に焦れたらしい>>464さんが走っていくのが見える。
少し迷って、でも罪悪感が勝ったのか、>>129が後に続いていく。
>>464さんは道を歩くより最短距離を真っ直ぐ行く事を選んだ。
簡単にいうと木と草ぼうぼうの中に突っ込んだ。
遅れて>>129の情けない悲鳴が聞こえた。

でも俺はまだ動けない。
なぜだろう。
二人が危ない所へ行こうとしてるのに止められない。

俺が本当に欲しいのは魔物だ。紫色した肌の、赤くて冷たい瞳をした魔物。


あんな村、何の未練もない。


613 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/29(月) 17:15:24.75 ID:wd134Hw0 Be:
A・その通り!!
B・嘘だッ!!!

>>614




つづく・・・。

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