秋になって、冬が近づいてきて、ほんのり肌寒くなってきたこの頃
雲の上の天界は、今日も平和です。
デンデ「んんんっ…」
デンデ「ふぅ、さすがにずーっと机に向かってるのは身体が凝っちゃいますね」
679「お疲れさまです」
凝り固まった頭と身体をほぐそうと、神殿の外に足を向けると
あたりはもう、秋に染まって
そう遅い時間でもないのに真っ暗。
空にはもう、星や月まで輝いて
デンデ「最近、夜になるのはやいですねー」
679「そうですね、もう十月も近いですから」
デンデ「…あ」
見上げていた深い濃紺の空に、一筋の鮮やかな光が一瞬流れて
空に吸われたように、その光は消えた
デンデ「流れ星っ!見ましたか?679さん」
679「はい、見えました」
デンデ「流れ星…消えるまでに三回願い事唱えるとか無理ですよねー、一瞬ですもん」
679「そうですね…流れ星が現れて消えるまでの時間をαと仮定し、願い事を一回唱える時間を仮にβとした場合…」
デンデ「そういう話は、今はいりません」
679「…そうですか」
445 ◆AC57OO8nhs [sage] Date:2008/09/27(土) 00:31:12.83 ID:SAWpi6DO Be:
デンデ「…」
679「…神様には、願い事があるのですか?」
デンデ「んー…少しだけ」
679「どのような?」
デンデ「ふふふ、679さんは願い事無いんですか?」
679「…さぁ」
デンデ「あ、はぐらかした」
へたくそなはぐらかし方をする679さんと、月明かりが浮かぶ夜空を見上げ
手の届くはずなどない、星に手を伸ばした
ぼくの願い事は…
デンデ「なにも、現状から失いたくないですって、お願い」
679「…」
デンデ「新たな物を願うよりも、ずっと難しいことかも知れませんけど、何も失いたくないんです」
デンデ「悟空さんや悟飯さんやクリリンさん達、ピッコロさんやナメック星のみんな、ポポさんに…」
679「…」
デンデ「あと、679さんも」
679「!」
デンデ「えへへ」
679さんは無表情のまま、少しだけ驚きを目に写したけど
それさえもすぐに消えてしまう
けど
片膝をつき、ぼくと視線の高さを合わせた679さんは
679さんの目は
決して無表情ではなかった
679「神様」
デンデ「はい」
679「…」
デンデ「なんですか?」
目が、仕草が、少し困っている迷っている
けど、ぼくは知っています
446 ◆AC57OO8nhs [sage] Date:2008/09/27(土) 00:37:21.78 ID:SAWpi6DO Be:
こんな時、彼はいつだって自分のロボットらしからぬ欲望と、生真面目なロボットの気質の間で悩んでいる
679「…キスさせていただいても、よろしいでしょうか」
デンデ「…くすくす」
679「…」
デンデ「>>1さんや、ブルマさんや、18号さん達は、好きな人にきすするのにいちいち許可取ったりしませんよ?」
679「…神様」
デンデ「くすくす」
デンデ「…ん、」
おやすみなさい