小さな小さな魔王様 僕はニセモノ勇者様 Vol.8

1:小さな小さな魔王様 僕はニセモノ勇者様
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881 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 14:41:37.20 ID:Z5i9C4g0 Be:

よいこのためのしんせつなあらすじ!


>>531「セールさんセールさん、はーたして無性なの?」
セル「さて、どうだろう」
>>531「でも子供いますよね」
セルJr1「ぐうぐう」
セルJr2「すやすや」
セルJr3「ぷうぷう」
セルJr4「かーかー」
セルJr5「うにうに」
>>531「さっきまで元気だったのに寝ちゃった」
セル「どうして愛らしいものだ」
>>531「はい」
セル「他者から奪ったエナジーを形にして、排出しただけなのだが」
>>531「でも、セルさんが望んだから、この子たちになったんですよ」
セル「そうかね」
>>531「産んでお母さんになったんです」
セル「……ふ」


882 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 14:43:48.83 ID:Z5i9C4g0 Be:
セル「しかし、私は作られたもの。私を動かすのは設定されたプログラムに過ぎん」
>>531「そうですか」
セル「ああ」
>>531「僕はそれでも幸せだと思う」
セル「紛い物の命だとしてもかね?」
>>531「だって、会えたじゃありませんか」
セル「ほう?」
>>531「どんな形であれ、セルさんに」
>>531「セルさんと、セルさんの子供たちに合えて、嬉しい」
セル「……ははは」
>>531「だから結婚してください!」
セル「だが断る」
>>531「ガーン」
セル「たかが大学生、しかも貧乏人のお前に」
セル「一家、しかもこの大所帯を養えるほどの甲斐性があるのかね?」
>>531「何も言い返せません!」


883 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 14:44:13.58 ID:Z5i9C4g0 Be:
セル「……>>531」
>>531「はいなんでしょう?」
セル「立ち直りが早いな」
>>531「美徳です!」
セル「そうかね。子守の礼にラーメンを馳走してやろう」
>>531「あっ、今日は味噌バターのモヤシ盛りがいいなあ」
セル「あいよ」

884 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 14:45:08.56 ID:Z5i9C4g0 Be:




なかったことにしてください。


 


887 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 14:55:43.17 ID:Z5i9C4g0 Be:




その森には魔物がいた。
人を厭い、群なす事を厭い、同類すら厭う魔物が棲んでいる。

前魔王の勢力に加わらず、今の幼き魔王の誕生をも言祝がず―――誰に傅かず、誰も傅かず、
ただ、ただ、森の中にいる。
長い尾を揺らめかせて進む酩酊するような孤独のさなか。
宵の暗闇に紛れ。


890 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:05:15.87 ID:Z5i9C4g0 Be:
疎むは人の灯の明かり。
憎むは人の食の匂い。
恨むは人の生のざわめき。

人を、群を忌避し、生活とは言えぬ生き様。


892 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:12:09.37 ID:Z5i9C4g0 Be:
深淵の如く底知れぬ紫の体を持ち、
アラバスタより硬い真白の防具をつけ、
氷のように冷たい視線を宿す業火の紅い瞳をして、
孤高の圧倒感を身に纏いて、
しかし密やかに息づいていた。

その足も尾先も土に汚す事なく、
どこへ行くとも知れぬまま何の逡巡もみせず木々を抜ける。


893 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:12:37.95 ID:Z5i9C4g0 Be:


誰に見咎められるでもなく在る『それ』の名はクウラ。
誰がつけたという記憶もない『それ』は、しかし人の言の葉でクウラといった。


896 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:22:34.47 ID:Z5i9C4g0 Be:




色々あって>>129は珍妙な青年に村へと案内してもらいました。
??「イヤッホー!ハッハー!」
>>129「だからあんな怪しさ抜群な人面キノコなど食してはいけないと言ったんだ!」
??「マンマミーヤ!」
>>129「も、やだもう」
??『ミョイーン ミョイーン』


897 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:23:29.55 ID:Z5i9C4g0 Be:
親指と人差し指で握るように鼻を摘んで下に引っ張り
引っ張った指が鼻から外れると同時に鼻声を語尾を上げて出す時の音に似た
効果音を発しながらジャンプしつつ
青年は軽快に歩を進めていた。


898 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:27:55.72 ID:Z5i9C4g0 Be:
イタリアヒゲ野郎と化した彼の後方五歩くらいを>>129がスッゲー嫌そうな顔で
警戒しながらついて行く。
っていうかもう嫌。

もう少しアクティブな性格なら「あ、いいです野宿します」とか言い出して
その場から即座に退散するくらい嫌。

でもインテリでもやしでバリバリインドア派な眼鏡っ子は野宿できません。
サバイバル技能なんて皆無です。しにます。

だから仕方なくついて行っているのであって決してツンデレじゃないんだから!


900 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:34:50.14 ID:Z5i9C4g0 Be:
村人A「……珍しいな、こんな辺鄙な所に客人とは」

危うく金髪ツインテールになりそうになった>>129に声が掛けられる。
そちらを向くと、太陽光を照り返すガチムチのウホッ!いい(ry

肉体労働者を表すのに的確な男が肩に鍬を担いで立っていた。
隣に頬を赤くしたイモっぽい子供も連れている。

子供A「何しにきたか?ここは南の黒森村だよ!」

似てはいないが親子だろうか。
男は訝しげな面で、子供は丸い目に好奇心をいっぱいにして>>129を見ている。
両者共に碌な教育を受けていないだろう事が窺える表情だ。


902 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:46:01.12 ID:Z5i9C4g0 Be:
無言の>>129から庇うように、男が子供の背へ手を回し、引き寄せた。
上を向く子供に眼差しを向けたせいで、男の被るゆったりとした帽子が目深になる。

ふと、近くの煩さが止んでいると気づいた。
先ほどまであれほど破天荒にフリーダムだった青年が黙り込んでいる。


903 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 15:54:41.65 ID:Z5i9C4g0 Be:
対峙する男の目が>>129を離れ、青年に向けられる。
強張った口元が更に固まった。
それから、するり、視線が>>129に戻り、

村人A「何の用だ?」

寄せた眉根をしてそう尋ねた。


904 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 16:01:23.48 ID:Z5i9C4g0 Be:
>>129「一晩だけ、宿を探しています」
>>129「もし無理でしたら教会でもかまいません」
村人A「宿はそこ道を左に行けば分かる。宿泊代は5000ゼニーだ」
>>129(確実に足りない!)
村人A「教会ならば、この道を真っ直ぐ行って突き当たりを左」
>>129「ありがとうございます」

宿の料金は相部屋で3000ゼニーになるらしいが、それでも足りるはずはない。
何故なら>>129の所持金全部で270ゼニー。
一桁多くなっても……駄目っ……!


906 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 16:10:07.04 ID:Z5i9C4g0 Be:
子供A「お前、旅してるのか?」
>>129「ああ。不本意ながらね」
子供A「ボクは餃子!お前は?」
>>129「>>129だよ」
餃子「そうか、よろしく」
>>129(明日にはいなくなるだろうけどね)
餃子「こっちは天さん」

村人Aは天さんと判明!


909 ◆QEojHReE0E [sage] Date:2008/09/10(水) 16:13:44.69 ID:Z5i9C4g0 Be:
>>129「そうだ、商品店はありますか?」
天さん「いや。週に一度だけ行商人がくる」
>>129(畜生!)
>>129「そうですか。教えてくださってありがとうございます」

あまりの田舎レベルの高さに、
対人スキルは結構あるはずの>>129ですら笑顔の引き攣りを抑えるのに精一杯。
隠しダンジョンなのに何ここ。
何かイベントあんの?退屈でしぬの?





つづく!

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