ヤンデレブラック現る!

56 ◆AY3XeiQYyQ [sage] Date:2008/07/02(水) 03:55:25.51 ID:8fn7Gp2o Be:
おし!俺オワタ国宇津田市濃町のヤンデレブラック!
今からかなりKY、しかもkittyguyのほうのKYss投下するよ!
ほぼ俺の欲求不満解消が目的だからほんとすまん。エロもあるかワカンネ!
生まれてはじめて鳥つけとくから、専ブラのやつはあぼ〜ん、
そうじゃないやつは脳内あぼ〜んして自衛管理してクレ!
じゃぁオラいくぞ\(^o^)/<闇の力!ブラックヤンダー


57 ◆AY3XeiQYyQ [sage] Date:2008/07/02(水) 03:55:58.21 ID:8fn7Gp2o Be:
それは地方の山間の中にひっそりと建っていた。
山の深緑の中、場違いに白く馬鹿でかい建物。三ヶ月だけの職場。
長い長い注意事項を聞きながら、何枚もの守秘義務と情報管理の書類にサインする。

ここは名目上総合病院だが、今から向かうのは滞在型療養施設とされている。
彼らはあくまでもデイケアに来ている利用者であって、絶対に患者とは呼ばないこと。

ッチ。一年365日毎日デイケアしてるのが入院患者じゃなくてなんなんだよクソが。
実体は隔離精神病棟のくせに。
身内に精神病患者がいることを恐れる上層階級ご用達高級療養地。ここは綺麗な綺麗な現代の座敷牢だ。
施設見学のため外に出る。晴れて風が強い。ペラペラの臨時職員カードがゆれる。

「契約書の違反事項該当者は今後の研究者生命はたたれるとおもってね♪」

そういって目の前の女は溌剌とした表情で笑った。まだ若い上司。この年で長がつく役職。
それにくらべて、志望の研究室入りを敗れた負け犬、中高生時油絵を習っていたただけで絵画療法の分野に潜り込んだ俺。
研究者生命?っは。


58 ◆AY3XeiQYyQ [sage] Date:2008/07/02(水) 03:58:44.04 ID:8fn7Gp2o Be:
唯一渡された一枚のカルテに目を通す。コードP31586312。それが俺の被験者。

身長体重健康状態。。全てが数値の中でその顔写真だけが俺をとらえる。
ガンつけてやがる。ナメック星人とは一目でわかるが、かなりガタイがいいのか。

((注意事項:自傷行為暦ありの外出時の拘束衣着衣義務あり))

もっと体の小さい弱い個体なら扱いやすいものを。はじまる前から鬱だ。

あーもうクソな職場に来た俺がクソだわ。まじでこれ成果発表できんのかな。たった三ヶ月で。
でも貴重な異種間療法。さらにナメックが被治療者とは。
ナメックは個体数が少ないし、地球人より知能が高い。それが患者として存在する。
こんなレアケース逃したら一生上には這い上がれない。
このナメックどうなろうといい。期待どおりの効果をあげてくれよ。



うすら笑いをうかべながら野心に燃えていると、フッと近くの林を少年が駆けたように見えた。緑のパーカー?
「あれ?あの、ここ小児科はないですよね?児童の受け入れもないはず」
「うん?そうだよ。あっ」

女が声をあげなにか声をあげた。そして

俺を狂わせた人が息をはずませて走ってきて
127210.jpg



59 ◆AY3XeiQYyQ [sage] Date:2008/07/02(水) 04:11:26.41 ID:8fn7Gp2o Be:
「ぴーーーさーーーんおいでおいで!」
「はいっ今日から三ヶ月あなたの担当してくれるお兄さんだよ」
「〜〜!あーっ!?」

満面の笑みを浮かべたその人は嬉しそうに首をかしげた。
先程俺が少年だと思ったのは、180の俺が見上げる高さだった。

「いやーちょうどよかった♪今日は晴れの日だしご機嫌だもんね」
笑顔コクコクと頭を振る緑の巨人。顔と体がひどくアンバランスだ。

氏名も個人情報でしょ、と女が話しはじめる。

「ここ人権を尊ぶ施設だし、番号で呼ぶわけにもいかないし♪」
「一応みんなにあだ名みたいのがあるの。ねっ!ぴーさん♪」

あだ名と呼べるのかよそれが。
それぞれのコードの頭文字には病名を表すアルファベットがつけられている。
psychosomatic illness『心身症』のPというように。
そしてこの患者の頭文字はP・・・Pだからぴーさんとでもいうわけか。くだらない。
それにこの症状はどうみても心身症の範疇をこえている。

ああ、でもなんて、なんて幸せそうな笑顔なんだろうか。
「よろしくね」
俺はその笑顔に気をとられ何もかんがず手を差し出した。
俺は馬鹿だ。差し出されるはずがない。だって

今さっき拘束されたんだから。手も。足も。制限つきのひざ下の自由以外すべて。
おそらく俺やこの女の身の安全のために。

差し出した手はむなしく宙をかき脇におさまった。ひどくいごこちが悪い。
そして俺の全てを変えたきっかけがおこった。
「っっーあーっ♪」
ゴツンッ
147400.jpg


緑が近づいてきて、あたって、離れて、何をされたか気づいた時は既にその人は走りさっていた。

女がその人の介添え人を叱責して追わせているのがきこえたが、もはやどうでもいい。
俺はその人の担当になったことが嬉しくて、初めて足取りも軽やかに家路についた。

思えばこの時が一番幸せだったかもしれない。


俺は何もしらなかったから。


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