デンデ「へー、きみの名前はチャオズっていうんですか」
カルゴ「ふしぎな名前―」
餃子「ぼく、サーカスの団員。ずーっとあっちの方から来た」
カルゴ「サーカス!?すごーい!」
デンデ「じゃあなにか芸ができるんですか?」
餃子「できる。ぼくは手品で、おねーさんは曲芸やる」
デンデ「すごいですねー」
カルゴ「みてみたいねー」
>>464「おーいちびー!」
餃子「あ!おねーさん!」
>>464「あの馬鹿どもみたいに騒いだりしなかっただろうな」
餃子「うん、ぼくいい子にしてたよ!トモダチもできた!」
>>464「トモダチ?そこの二人のことか?」
デンデ「こんばんはー」
カルゴ「こんばんはー」
>>464「おお、こ、こんばんは。なあ>>531、この子らは?」
>>531「ああ、ミサによく来る孤児院の子供達です」
デンデ「デンデです」
カルゴ「カルゴです」
>>464「おお、よ、>>464です。…すごい礼儀正しいのな」
>>531「とってもいい子たちでしょう?院長さんに連れられて、毎週熱心にお祈りしていくんですよ」
>>464「院長?」
>>531「はい、孤児院の院長です」
>>679「どなたか私をお呼びですか」
>>464「うおおあんた誰だ!」
>>679「町外れの孤児院を経営している>>679と申します。以後お見知りおきを」
>>531「あ、こんばんは>>679さん。相変わらず神出鬼没ですねー」
>>464「司祭さんといいアンタといい…人に話しかけるときは気配を消して後ろから話しかけるっていう規則でもあるのか!?」
デンデ「あ、>>679さんだ」
カルゴ「>>679さぁーん」
>>679「さがしましたよお二人とも。もう夜も更けてきました。そろそろ孤児院へ帰還するべきです」
デンデ「えー」
カルゴ「えぇー」
デンデ「もう少しくらいいいじゃないですか、>>679さぁん」
カルゴ「お願い、>>679さぁん」
>>679「お二人が胸の前で手を組んでおねだりする姿は大変愛くるしくて何でも聞いてさし上げたくなりますが、こればかりはいけません。最近、この周辺は物騒ですので、お二人を夜遅くまで外出させたままにしておくのは危険と判断いたしました」
>>464「物騒って言うと?」
>>531「ええ、最近夜になるとこの辺りで人が襲われる事件が多発してるんです。しかも襲われるのは女の人や子供ばかりで、皆首筋に小さな歯形があったんですって」
>>464「なんだそりゃ、気味悪いな…」
>>531「幸い亡くなられた方はいらっしゃらないようですけど、教会に来る方々はヴァンパイアの仕業だ、なんて噂しています」
セル「全く、嫌な話だ」
>>679「さあお二人とも」
デンデ「うーん、しょうがないですよね…チャオズくん、また会いましょうね」
カルゴ「こんど手品みせてねー」
餃子「うん。ばいばい!」
セル「ふぅむ、言われてみればもうこんな時間か。お開きにしようかね」
>>531「どうしてお開きって言ってるのに尻尾を広げてるんですか!」
セル「いや、一度吸って教会の外に吐き出そうかと」
>>531「もっと穏やかな方法にしてください!解散のお言葉をおかけになるとか!」
セル「それだけでは芸がないじゃあないか」
>>464「解散の合図に芸はいらないだろ」
セル「えー、ぶるぁ!ごほん。さて、実に名残惜しいが、聖餐会はここでお開きということにしようか。今宵はまことに素晴らしい聖餐会となった。これもここに集った信者ならびに客人の方々のお陰と言えよう。この夜の語らいを明日の信仰の糧とし、隣人に更なる幸福とご加護があらんことを」
>>531「ああセル司祭様…麗しいお言葉…!」
>>464「この人もまともな発言ができないわけじゃないんだよなぁ。いつもこうだったらいいのに」
>>531「司祭様は、少し冗談がお好きなだけです。本当は素晴らしい方なんですよ」
>>464「冗談って吸収云々のことか?いやーあれは本気だろ」
>>531「いいえ、セル司祭様は人が本当に嫌がることはなさいません。いつも隣人のためを思ってここにいらっしゃるんです」
>>464「そうかぁ?」
>>531「そうです」
>>464「…すげぇ信頼だなー。あんたほんとにあの司祭さんに心酔してんのなー」
>>531「ふふ、私がこうして笑っていられるのも、司祭様のお陰ですから」
>>531「私は元々病弱で、小さな頃から病院と家を往復する生活を送っていました。学校へ通って友達を作ったり、勉強したりすることもできずに」
>>531「病院の窓から聞こえる、同い年の子供達の元気な声がうらやましかった。弱い自分の身体が憎かった。どうして私は外で走り回ることができないんだろう。どうして私だけが冷たい病室から動けずにいるんだろう」
>>531「そんなことばかり考えていましたから、私は物心つくころにはすっかり殻に閉じこもった子供になっていました」
>>531「そんな時、両親に連れられてやってきたこの教会でセル司祭様にお会いしたんです」
『おや、君はなぁぜそんな暗い目をしているのかね?光の届かない深海の底のようじゃないか』
『…私、体が弱くて、学校に行けないの…』
『お友達もできないし、病気で苦しいし、楽しいことなんかないよ』
『ねぇ、しさいさま』
『どうして私は生きてるのかなぁ。楽しくないのに生きていて、なんの意味があるのかなぁ』
『私も、みんなといっしょの体で生まれたかったなぁ』
>>464「……」
>>531「病み上がりだったせいで足取りもたどたどしく、暗い目をしていたであろう私を見て、司祭様はおっしゃいました」
『自分の境遇を恨んではいけない。人よりも弱い身体を持って生まれたならば、人よりも強い心を持った人間になりなさい』
『全てを愛しなさい。己の持って生まれた身体も、運命も、そして己の身体に巣くう病魔でさえも。全てを愛する者は、全てに愛されるのだから』
『何か欠けたものがあるということは、その分どこか別の部分が秀でているということだ。自分を誇りなさい。意味のない生など一つとしてないのだから』
>>531「奇麗事だ、って、言う人もいるかも知れませんね」
>>531「でもその言葉を聴いたとき、私の心は確かに救われました。そうか、こんな私でも生きている価値はあるんだ。できることがあるんだ、って」
>>531「…病弱な体は、完全には治りませんでしたが、司祭様に会ってからの私は、以前のように暗い気持ちになることは少なくなりました」
>>531「強い気持ちを持つ。いろんな物を好きになる。そんなことを思いながら、病院のベッドで必死に勉強して、この教会のシスターになろうと決心しました。私と同じ境遇の子供達に、諦めちゃだめだよ、卑屈になっちゃだめだよ、って教えてあげられるように」
>>531「…数年後、私がそういって教会の門を叩いた時、セル司祭様は『いい心がけだ』と言って、頭をなでてくださいました」
>>464「へー、あの人がんなことをねぇー…」
>>531「はい。あの時の司祭様もは、とても優しい目をなさっていました」
>>464「…あっちでいつまでも残ってるお肉と>>706をがっつり吸収しようとしてるあの人が?」
セル「ははははははははははははは」
お肉「ぬわー」
>>706「ぎょえええええええええええええ」
>>531「セル司祭様ああああああああああああ!!!ダメですって言ったじゃないですかああああああああああ!」
>>464「どうしてこうシリアスな雰囲気が持たないかなぁ…」
お肉「ふぃーびっくりした」
>>706「何かさっきから吸われまくりwwwwwwwwww影薄いしよwwwwwwwwww俺カワイソスwwwwwwwwwwww」
>>531「大丈夫ですか二人とも?!もう、司祭様ったら!」
セル「はっはっは」
>>464「笑って誤魔化せると思うなよ」
クウラ「いつまでこんなところで油を売っているつもりだ?さっさと出るぞ」
>>706「あいあいさーwwwwwwwwww帰りまーすwwwwwwwwwwwwアディオス>>531さんwwwwwwwwwwwwww」
>>531「うん、ばいばい>>706くん」
フリーザ「ああ、お姉さまお待ちください!…ほら何をぐずぐずしているんですお肉!行きますよ!」
お肉「わー引っ張られるーフリーザさん力持ちーwwwwwwwwwwww皆ばいばーいwwwwwwwwww」
>>464「じゃああたしらも帰るか、ちび」
餃子「うん、さよならしさいさま、シスターさん」
>>531「さよなら、>>464さん。餃子ちゃんもさよなら」
セル「またいつでも来たまえよ」
ばたん
+教会付近の小道+
>>129「ふう、図書館にいたらいつの間にかこんな時間になってしまった。急いで帰らなくては」
>>129「…今日は新月か。光がないから道も見ずらいな。別に暗くて怖いなんてことはないけれど」
がさがさっ
>>129「!…風の音、かな」
がささささっ
>>129「いや、違う…風の音じゃない…!…っ!!」
+教会内+
セル「…さて、私は外の小屋の鍵をかけてこようかね。>>531もここの片付けが終わったら帰りなさい」
>>531「はい、セル司祭様」
>>531「ふー、楽しかった。…ふふ、こんなに賑やかな教会、久しぶりだったなぁ」
>>531「わ、もうこんな時間。お皿を洗ったらすぐに帰らなきゃ。ええと…」
『――――――――!!』
>>531「え!?」
>>531「今のってもしかして…悲鳴!?」
>>531「司祭様の声じゃない、もっと高い声…」
>>531「…もしかして」
バタン!
セルinお外「>>531?」
たたたたたたたたっ
セル「…片付けが終わったわけではなさそうだねぇ」
つづく!