家を飛び出した31cmのピッコロさん

6.5センチのフリーザさまから派生。

950 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/08/07(木) 02:07:06.36 ID:5la5R.SO Be:
>>949
飛び出して土砂降りの雨の中、雨宿りしてる野良猫と一緒にいたりしてな!!
早く迎えに行ってあげて!!wwwwwwwwww

955 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/08/07(木) 02:29:21.76 ID:K/fuWNwo Be:
>>950
〜〜あんまりに萌えたからソレ〜〜

外は土砂降りだ。
空をカッ飛ぶとばしばしと水滴が顔に体にぶちあたって、
じーんと微かに痛むほどだ。

でもいい。あんな場所にいるよりは全然いい。

―ボクのことを愛しているんでしょう―

どうしてあいつはあんなに自信満々でいられるんだ、
あいつを愛しているのか、
オレのことが好きだと言ったくせに。


956 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/08/07(木) 02:30:06.99 ID:K/fuWNwo Be:
マントが雨を含んで重たくなる。
別にそれもどうってことない、だが、
少し疲れた。
前がよく見えない、

もちろん泣いているからじゃない、雨が目に入ったからだ。


958 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/08/07(木) 02:31:39.81 ID:K/fuWNwo Be:
公園の、岩山のような遊具に開いた穴に飛び込んだ。
身をぶるぶるっと震わせて、濡れた服を着替え……

「にゃーあ」

びくん、と体が竦む。
それから、気付いた。先客か。

「お前、あの時の」

まだあいつの部屋に住み着き始めて、
あまり経っていないころ。
あの部屋に遊びに来たことのある野良猫だった。


959 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/08/07(木) 02:33:00.20 ID:K/fuWNwo Be:
「……」

野良猫、か。

「帰るうちがないのか」

にゃあ、と、猫は鳴いた。
あの時のように襲い掛かって気はせずに、
けだるそうに丸くなったまま。

「……オレも、ないんだ」

じわ、と目頭が熱くなった。
ちがう。涙なんかじゃない。

「……ッ」


960 ◆PICorehgzw [sage] Date:2008/08/07(木) 02:36:37.77 ID:K/fuWNwo Be:
猫の傍にしゃがみ込んだ。
凭れ掛かると、猫はまた小さく鳴いて、
だがそのままでいてくれる。

「……あたたかいな、お前は」

あいつも、あたたかかった。
そんなことを考えては、ぶんぶんと首を振る。

フリーザと仲良くやっていればいい!
オレはあんなやつなんて。
あんなやつの部屋に、帰りたくなんかないのだ。

「……帰るうちなんぞ、いらん」

猫が、にゃあと鳴いた。



                  おしまい。



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