音
>>1「ピッコロさんピッコロさん見て見て!あの花火、ハート型っすよ!」
ピッコロ「あ、ああ………」
>>1「…?ピッコロさん?まだ気分悪い?」
ピッコロ「…、いや…」
歯切れの悪い返事に、はしゃぐのをやめて隣に座る妻を見た。
なかば、無理矢理浴衣を着せて、弱いであろう電車に乗せて。
半強制的にこんな遠くまで連れて来た事に怒っているのだろうか
花火を見上げる妻の顔色が、何だかあまり思わしくない。
>>1「花火、つまんねー?」
ピッコロ「そんな…事はない…が…」
少し様子がおかしい。
そわそわして、花火が弾ける度に自身をぎゅっと自らの腕で抱き締めて小刻に震えるサマに、少し不安がよぎる。
顔を覗き込むと、少し足れ下がった耳が微かに震えて、薄紫に見えた
あれっ
>>1「ぴ、ピッコロさん……?」
ピッコロ「ッ…!」
>>1「えっ…?!!」
そっと耳に触れると、ピッコロさんは、びくん と体を揺らして息を飲んだ
これは
この反応、は………
も し か して?
途端に、体の芯がじんと熱くなり、花火から意識が遠ざかって、
>>1「ピッコロさん……もしかして………」
ピッコロ「ゃ、さ、触るなッッ!」
>>1「………」
ピッコロ「ひァっ……!」
なぞられて見せた予想通りの反応にもう
ピッコロさんしか、見えなくなった
指を離し、とがった耳に噛みついてみる。
体を跳ねさせるピッコロさんの吐息が荒くなって行く
やはり
この反応は、電車酔いでも不機嫌でもない
耳を甘噛みしながら囁いてみる
>>1「ピッコロさん…?なんで…?暗闇で二人きりになって興奮しちゃった………?」
ピッコロ「ぃ…あっ…ち、違……おと、が…」
>>1「音?」
ピッコロ「は、花火の…音が…ッ…ァッ……!」
>>1「(´・ω・`)」
どうやら、花火の炸裂音が鼓膜に振動を与えて擽ったかったらしい
>>1「なんだwwww俺カンケー無しっすかwwwwwwww」
でも
ピッコロ「そ、うだ…だからッ…!!!んぅっ…………!?」
かわいいから止めてやらない
原因が花火でも
俺のスイッチを入れたのはあなただ
ピッコロ「っ…ふ、ァ…んぅっ……」
唇を重ね、舌を強引にねじ込んで歯列をなぞる
途端に、妻の吐息が更に激しくなった
ピッコロ「い…ち…やめっ……られか、来たら…」
身をよじり
そんなに反応しておいて何を言っているのか
>>1「あ、大丈夫っす、ココ穴場だし!」
ピッコロ「!!!そ、そういう問題じゃ…っ…んっ…」
洩れるのは、苦しさから来る物ではない、明らかな色を含んだ艶声
ピッコロ「い…や、ぇっ…ふ、んンっ…」
長い長い舌を引きずり出し、同士を絡めて刺激する と、妻がツメを立てて服の袖をひっかいて来た
懇願?
制止?
どちらもダメ
緩やかに舌を絡める
それ以外は、何もしてあげない
これ以上したら
俺が止まれなくなる
気付いたら、花火は終わってた
ピッコロ「っ……は、っ…………」
ピッコロ「い…………ち…」
光と音がなくなったのに併せて唇を離すと、安堵以外にも色を浮かべた瞳が
でもそれを抑えつけるかの様につり上がってゆく
>>1「ぴ、ピッコロさ…ん…?」
ピッコロ「まかん、こーさっぽー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
>>1「ギャアアアアアアアー!!!!!!!!」
地元の子供「ママーお山が光ってるよー」
ママ「まぁ、誰かがアプでも試運転してるのかしらね」
つづく