83 野菜 ◆n7gybZXt3g [sage] Date:2008/07/31(木) 18:35:23.55 ID:ntvVPic0 Be:
愛ある……
こうする事で想いが伝わればいい、そう身勝手に願いながら先生にキスを降らせた。
向い合わせだった体勢を、背後から抱き竦められる形へと移行させられた。
項を甘噛みされ舐め上げられる。呼吸が首にかかる。
確実に>>706も熱を煽られているというのに、動きは全て緩やかだった。
荒い息と漏れ出る快に溺れた声から余裕がある訳ではないと分かるが、>>706は性急には求めず
俺の息が上がれば、こちらに合わせて唇を落とすだけの動きにとどめる。
慰める様に労るその唇に誘われて>>706の顔に視線を遣ると、喜色に似た想いが滲んでいる様に見えた。
善し悪しはともかく、身体の主導権もなく翻弄され続けているにも関わらず、俺の意思は明確なままだ。
この様な事を思考する少しの隙を持てる程、>>706が慮っていると知れる。
>>706が一言声をかけ、閉じた入り口のそばを指で押し広げる動きをする。
極々軽くだったが、挿入を促しているその動きに肩が跳ねて竦み上がる。
息を深く吐く様に言われるが上手くいかない。堪えている>>706の昂りが尻尾に当たっている。
見計らい、押し当てられる。身体の熱源と言える程熱い。
支えられていた腕の力を失った腰は自重で沈む。
添えられた>>706の腕で調整され、ゆっくりと埋まっていく。
押し入られる感覚とはまた違う。何かがぞくぞくと背筋を駆け上がる。
中にあるもので滑りがいいのか抵抗が少ない。
「ふ、 っう あ、ぁ っあ… んっ ぅ、く…っ は、 ァあ、あ… 」
未だに比較的鮮明な意識。
何をしているのか理解した上での快楽は、激動に放られていたこれまでの行為の時には得られなかった。
自身の柔らかい内部との差が著しいその硬さに、形をまざまざと教え込まれている様に感じた。
対面で行われた時との差異に気付く。
奥の、どうしようもなく翻弄されてしまう部分を突き上げられる角度が逆だからか
圧されて悦びを感じる場所が今までとは違う。
そして、これ以上ない限界まで、より交わりが深くなっている。
「あ、ッ! あっ… っあ、ぁ や、あッ ん、ぅ は……、っあ ぁあ、っ 」
いつの間にか浴槽の縁に必死で縋りついていた。
湯から出ている尻尾が快感を体現するかの様に揺らめく。抑制はとっくに利かない。
浴槽で起こっている波と腰が浮き上がった事により、結合部が空気に晒される、湯に浸かる、を繰り返す。
浴室に溢れかえっている猥雑な音にさえ煽られる。
中で>>706のものが鼓動の様に脈打ち始めた。
「ッあ、っあ ぁ、 ァああ、っ はっ、 ぁあっ! ぅ、 ん……ッ! 」
互いに全身の緊張が解ける。反らせていた顔を縁にある腕の上へ伏せた。
奥に叩き付けられた熱の塊の様な白濁が、少し身じろぐ度に>>706自身と俺の内の隙間を動く。
その感覚に神経を掌握されている。肩で息をする事さえ侭ならない。
と、>>706に胸の辺りに腕を回され背後に引き倒された。
驚きと内部への刺激で、再び聞きたくもない声が上がる。
俯き歯を食いしばって耐えていると、気付けば>>706の身体に寄りかかっていた。
胸の前で腕を交差させて抱き締められた。
首筋に緩やかな>>706の呼吸を感じ、身体が脱力する。
同じタイミングで溜め息を吐いた。
ただそれだけの事を何故だか妙に感じた。>>706も同じ様に思ったのか、おかしそうに笑った。
口の端に笑みが浮かぶ。
が、身体の奥で振動が起き、一瞬にして身体が強張る。
中に入ったままの>>706が膨張していく。
この知らぬ感覚に恐慌を来し始める。声は引きつった喉の奥へ沈んでいった。
咄嗟に何か縋るものを求めて、力ない腕が湯を掻いて彷徨う。
俺の身体を抱く腕は笑った拍子に緩んでいたが、再び力が込められた。
その腕に縋る。抱き締める力は一層強くなった。
また求められる。
嬌声ばかりを上げていた喉は声を生み出しにくくなっている。小さく頷いて同意した。
互いの身体に圧迫されて苦しさを感じていた尻尾に気付いたのか、>>706が手を伸ばす。
その手が途中で止まり、今度は俺の腰に両手を回した。
「なっ!? …ッや、 ぅ >>706…っ は、 っく、 や…めっ、 ァあ あ…ッ 」
入れたまま体位を変えようとして先生に止められる。
伺えた横顔が快楽に滲んでいて、もっと見たいと熱望が湧く。
縋られたままの手。堪らない――。
「尻尾、押し潰されて痛そうだって思ったんす。それに向かい合わせだと尻尾に触りやすいし……。」
顔も見たいから、というのは言わずにいた。
押し黙ってしまった先生は思案している風だった。
尻尾への愛撫を欲しがってくれている、と思ってもいいのだろうか。
伏せられた目元に羞恥が滲んでいる様に見えたのは、己の穿った願望だろうか。
抵抗がない事を承諾と捉え、恐る恐る声をかけつつ移動を再開する。
泣き出してしまいそうに思える悲鳴が、動きにつられて時折悩ましげに上がる。
膝裏を抱え上げ、自分の胴の上に片足を跨がらせる。
自身を包み込まれたまま捩られる快楽に腰を揺らしてしまいそうになる。
場所を落ち着けると、先生は荒い息遣いで胸に突っ伏した。
限界まで待ったが耐えきれず、その息が整う前に律動を開始してしまった。
「や、 あっ ぁ っあ…… あ、 っう ん……っ あ…… 」
疲労の色が見て取れた。これで最後だ。
尻尾の先に触れる。意図していない様な反射的な動作で腕に絡みつけられる。
輪を形作る様にして付け根に手を添えて扱く。上下に動く腰と連動している。
尻尾を辿る手から与えられるものをもっと求めてか、先生の腰がその方向へ、上へと持ち上がっていく。
動く度に中へ出したものが溢れ出てくる。
悦楽に震える身体。縋る腕と尻尾。愉悦に溺れ熱に浮かされた表情。見つめている潤んだ赤い瞳。
唇を、舌を、激しく奪った。
「っ…… ぁ、……っ ……っ ん……っ、 ぅ……っ ……っ 」
合わされた口元から飲み込みきれない唾液が伝い落ちる。目の端から涙が溢れ出る。
小刻みに震え続ける全身。不規則な間隔で大きく跳ねる。
ただ身体に触れられるだけでも快楽を得るというのに、更に過敏な尻尾と身体の境界と
出来上がって間もない器官の奥深く、その全てを同時に襲われ、身も心も焼き切れてしまいそうだった。
自制出来ずにいた悲鳴すら上がらなくなり、指一本でさえ思い通りに動かせない。
「……クウラせんせ、い……っ」
必死さの滲んだ>>706の表情。それでも笑みが零れていた。
その様子に心が安らいでいく。そして知らなかった感情。
いとおしさ、だと確信した。
尻尾を握り締められる。
一番深くに受けた熱い迸りの衝撃。視界が白んでいく。
今日何度目かの許容量を超えた強すぎる快感に、消え入りそうだった意識を完全に手放した。
次に気付いた時は寝室のベッドの上だった。
快楽にたゆたうこの温かさは得がたい幸い、というものなのだろうか。
後から思い起こすと、今までの人生の中で最も早くて長く感じた時間だった、と行為に想いを馳せた。