秘密のおでかけ

864 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:16:12.61 ID:fDu6QAoo Be:
眠いんだけど何か投下したいんだけど何もネタが出てこない俺はどうすればいいのか・・・。


865 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:20:08.63 ID:kWro1aY0 Be:
日のあたる坂道を自転車で駆け上る感じの青春ストーリーとか考えてみたらどうだろう。
俺が読みたいんですけどねwwwwwwwwwwwwwwwwだが眠いなら寝ろwwwwwwwwwwwwww


71 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:41:50.00 ID:fDu6QAoo Be:
>>865に触発されて妄想がバーーン!





イチコに遊びに出かけようと誘われた。
じゃあ主人公にも声をかけておく、というと、「いい」という。
なんでも、ふたりで秘密の場所に行きたいらしい。

日曜に約束をした。
各自弁当持参。
いったいどこへ行く気なのだろう。


872 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:45:37.95 ID:fDu6QAoo Be:
日曜の朝、イチコが俺の家の前に迎えに来た。
驚いたことに自転車だ。
前の荷台には菓子と弁当と思われるものが大量に入っている。
・・・俺の分は入るのか?

「いやー、親父に頼んだら張り切りすぎたらしくてwwwwwwこんなになっちゃったwwwwww」
「まぁ、悪くせんように食べれるだけ食べるか。」
「うん!」

「で、どこへ行くんだ?」
「ふへへーwwwwww秘密wwwwww」
「おい、今更秘密も何もないだろう」
「いいから!あ、ピッコロさん後ろ乗って!」
「え、お前、漕げるのか?」
「モーマンタイ!いいから!はやく!」


873 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:48:29.13 ID:fDu6QAoo Be:
言われるままに後ろに乗ってみた。
イチコはゆっくりと自転車を漕ぎ出す。
・・・正直、辛そうだ。

「おい、辛いなら代わるぞ?」
「いーの!ピッコロさんはしっかりつかまっててなーwwww」


イチコはどんどん郊外の方へ進んでいく。
どこに行くつもりなのだろうか。

・・・そう思っていたら、ふと思いあたった。
花火大会があった日、ふたりで少しの時間をすごしたあの場所。


874 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:51:55.96 ID:fDu6QAoo Be:
やはり、あの神社に向かっているらしい。
しかし、道のりは相当険しい。
あそこにいくには結構な坂が続くんだ。

「・・・おい、あきらかにスピードが落ちてるぞ」
「だ、だいじょう、ぶ・・・すよ」

無言で後ろの荷台から降りた。
自転車を押してやる。

「ちょっと!ピッコロさん!」
「いいんだ。俺たちはふたりで遊びに来たんだろう?俺だって何かしたいんだ」
「・・・そうっすね。じゃあ、共同作業!」

一生懸命自転車を漕ぐイチコ。
その自転車を押す俺。
・・・何故だかこの時間がずっと続けばいいとおもった。


875 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:54:08.81 ID:fDu6QAoo Be:
「はー!やっとついた!!」

ついた途端、イチコは以前と同じ様に境内に寝そべった。

「おい、汚れるぞ」
「いーのいーの!あ、ピッコロさん、水」
「ああ、すまんな」
「フルーツキスっすよwwww」
「・・・ありがとう」
「ピッコロさん、耳真っ紫wwwwwwww」
「うるさい!」


877 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 18:58:59.46 ID:fDu6QAoo Be:
「ここ、昼間だと結構いい眺めっしょ?街が見渡せるっつーか」
「ああ、そうだな、花火大会の日は分からなかった」
「だろー?!おれ、ガキの頃は頃はよくここで遊んだんだーwwww」
「家から遠くないか?」
「よゆーよゆー!それに夏だとホラ、木陰が涼しいし」

「だからね、ここ、俺のとっときの場所だったんだ」
「だから、ピッコロさんとふたりで来たかった」
「来れてよかったぜwwwwwwふたりの秘密だかんな!wwww」

イチコの顔は笑っていた。
でも、何か寂しげで。
おれは、「ああ、秘密にする」としか返せなかった。
・・・俺自身、上手く笑えていたのか自信がない。


878 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 19:04:08.90 ID:fDu6QAoo Be:
その後、イチコの持ってきた弁当と俺の弁当を食べた。
見晴らしのいい木陰。涼しい。
そよそよと風が吹くのが心地良い。

「俺さ、ずっとピッコロさんの友達だから」

唐突にイチコが言った。

「だから・・・またここに来ような!もちろん主人公には内緒で!wwwwww」
「・・・ああ、そうだな。俺たちの秘密だ」
「やった!次が楽しみだなーwwww次はアイスとかクーラーボックスに入れてこよ!」
「まだ今を楽しんでるのに次の話か」
「だってwwwwwwたのしみなんですものwwwwwwww」

イチコは嬉しそうだ。
さっきとは違って、ちゃんと、嬉しそうだ。

さっきイチコの言った「友達」という言葉が胸に響いた。


881 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 19:13:16.12 ID:fDu6QAoo Be:
そろそろ日も暮れてきた。
時期が早い気もするが、ひぐらしも鳴いている。

「うし!じゃあそろそろ帰りましょっか!」
「そうだな」
「ピッコロさん・・・楽しかった?」
「ああ・・・楽しかった。また来たい」


イチコはこれ以上ないくらいニンマリ笑った。


879 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/29(火) 19:10:44.68 ID:fDu6QAoo Be:
帰りは楽なものだ。
坂道をずっと下っていくだけ。
今度はイチコに任せて、俺は大人しく後ろに座っていた。


「俺は、友達だから、こんなことくらいしかできねーけど」
「ふたりで秘密で出かけたりするくらい・・・神様、許してくれよ」


ビュンビュンと加速する自転車を操りながら、イチコが呟いた。
きっと俺には聞こえてないと思っているのだろう。
だから、あえて何も言わなかった。
代わりに、イチコの腰にしがみついた。


「うお!ピッコロさん?!」
「落ちると危ないからな」
「あ、そっか、スピード緩める?」
「いや、このままでいい」
「ん!了解!とばすぜーー!!」

風が気持ち良い。

俺はイチコの「友達」。
だが、きっと「特別な友達」だ。
イチコも、そう思ってくれていることを願った。




おしまい。

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