どらメモ番外編の番外編・三つ巴編978 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/09(水) 23:54:27.86 ID:UvSSBb2o
〜〜どらメモ番外編の番外編・三つ巴編それから〜〜
主人公は、いつも優しかった。
オレを妙に女扱いしたがるところは少しいやだったが、
男か女しかいない人間ならばそういう態度は仕方ないのだろう。
それ以外に不満は殆ど無かった。
部屋で会う度に求められても、それはむしろ嬉しかったし、
時折雑誌や雑談の中で耳にする、
終わった後に冷たくなるようなヤツではなかったから。
>>1は、変わらず人間の女子らしくない様子で過ごしている。
たまに3人で会えばいつも笑いながらオレたちをからかうが、
2人で会うときはオレの相談に真摯に付き合ってくれた。
>>1はやはりオレより主人公のことには詳しかったし、
女扱いされたくないオレの気持ちを良く解ってくれる。
良い、相談相手になってくれた。
オレたちは同じ大学に進学した。
特に進路に希望がなかったオレが2人に合わせた形になったが、
学部の違う>>1とは、少しだけ、疎遠になった。
980 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:04:53.13 ID:RfwvnYso
「主人公はこっちのシャツのほうが好きだと思うぜ」
「ああ、アイツ昔からそうなんだよ、あんまり深く考えてねーから気にすんなって」
「え゛wwwwwwwwだーいじょーぶだって、次会うときはころっと忘れてると思うぜwwwwwwww」
いちいち気になる、いちいち心配するオレを笑い飛ばしてくれる>>1の存在がありがたかった。
さすがは幼馴染、というほどに>>1の言うことはぴたりと当たる。
少しだけ、
いやな考えを浮かばせてしまいそうになって、
慌てて振り払う。
>>1はもしかして、主人公のことが。
982 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:13:16.61 ID:RfwvnYso
ずっと前、オレと主人公が付き合い始めて、
>>1にそのことを告げたばかりの頃、
暫く>>1の様子はおかしかった。
すぐに元通りになったけれど、あの間の>>1が今更思い出される。
仲の良かった>>1と、主人公との間に
割って入ったのはオレだ。
>>1も主人公もそんな感情はないと再三言っていたが、
もし、万が一そうだったら、
オレはなんてことをしてしまったのだろう。
A・>>1にもう一度聞いてみる
B・主人公に聞いてみる
C・胸にしまっておく
992 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:25:07.27 ID:RfwvnYso
>>987 B・主人公に
「ぁ ッ、 もう、よせ」
背筋を舐められた、体が戦慄く。
終わった後もオレの体を離さず撫で回す手のひら。
主人公の部屋の狭いベッドに折り重なるようにして、
オレたちは汗の浮いた体を擦りつけ合っていた。
「ピッコロの声が好きだから」
楽しむように囁かれて、羞恥に歯噛みする。
何年経っても慣れない、この行為。
嫌いじゃない、いやじゃない、だが、
オレの体はそういう風に出来てはいない。
995 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:29:55.33 ID:RfwvnYso
シャワーを浴びて戻ってくると、
一足先にシャワーを済ませた主人公がオレに
ペットボトルを投げて寄越す。
それを宙で受け止め、キャップを廻した。
最近気に入りのふるうつきすは、ほのかにレモンの味がする。
あの時、3人で出かけた夏祭りの、
>>1を思い出した。
「……おい」
「どうした?」
ビールの缶をあおっていた主人公が口元を拭いながらオレを見上げる。
主人公の隣、ベッドに腰を下ろした。
少し古びたベッドがぎしりと音を立てる。
「……>>1のことだが」
「ああ?」
「…………」
997 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:43:29.05 ID:RfwvnYso
オレは、主人公が好きだ。
>>1がもし主人公のことを好きだったとしても、
……主人公もオレ好きだと言ってくれている、
それがウソではないとオレは信じている。
それなら、知ろうとすることはただの自己満足だ。
だが、
不安で。
そうじゃない、と笑って否定して欲しくて。
「>>1は……やはりお前のことが、好きなのではないか?」
「え?」
A・「バッカだなあ」
B・「またそれかよ」
C・「在り得ない、だって」
7 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:52:28.93 ID:RfwvnYso
前>>1000 B・「またそれかよ」
「またそれかよ」
少しうんざりとしたような主人公の言葉に、
オレはつい俯いてしまう。
主人公と付き合い出す前に、何度も尋ねたことだ。
告白……をされたときにも、何度も何度も確認したことだ。
オレが俯いていると、主人公の腕がオレの腰を抱いて引き寄せてくれる。
体温が嬉しかった。
オレと比べればそうでもないが、それでも力強い腕が幸せだった。
「心配すんなって、あいつのことそういう目で見られるわけないだろ」
缶ビールを床に置いた主人公が、オレの手からペットボトルを奪う。
あ、と思う間もなくまたベッドに沈む体。
見慣れた天井。それを背負って主人公が笑う。
人の美醜に疎いオレでも解る、整った笑み。
「あんなオヤジ女より、百倍、お前の方が……可愛い」
13 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 00:58:15.07 ID:RfwvnYso
「可愛く、なんて、」
「可愛い」
「あ」
折角シャワーを浴びたのに。
そうちらりと思い浮かんだが、すっかり主人公の手に、唇に慣らされたオレの体は、
あっという間に再び熱を高めていく。
変わらないオレの体。
あの頃より少し逞しくなった、主人公の体。
「 ぁ」
「ほら、そういう恥ずかしそうな顔が、可愛い」
居た堪れなくなって顔を隠す。
その手首を握られて、引っ張られる。
オレの力と比べれば脆弱な主人公の腕、
だが逆らわず、渋々と顔を出した。
力で、主人公を上回っていると示すと、少しだけ機嫌が悪くなるから。
それもオレはどうしてか解らなくて、>>1に教えてもらったことだ。
「>>1のことなんて考えんなよ、2人でいるときはさ」
「……」
口付けられた。強引に割り入ってくる舌に、微かに体が震える。
それでも、それでも、
オレとお前と>>1は、
お前と>>1の2人にオレが加わったのに。
お前と一緒にいて>>1を考えずにいるなんて。
18 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:02:16.49 ID:RfwvnYso
胸板をきつく揉みしだかれて、
そこに乳房がないのを申し訳なく思いながら、
緩く首を反らした。
熱い手のひらが心地いい、
お前に触れられるのが嬉しい。
好きだ、
お前と出会えて良かった、
だが、オレがお前とこういう風になれたのは、
1人で過ごしていたオレに>>1が声をかけてくれたから……。
23 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:10:10.75 ID:RfwvnYso
寝入った主人公の髪を撫でながら溜息をついた。
お前が>>1のことをそういう目で見ていないとしても、
>>1がどうだかは、解らない。
だが直接聞く勇気も、出なかった。
もし>>1の口からそうだと言われたら、
オレは、申し訳なさで消えてしまいたくなるだろう。
友人を作るのが下手なオレは、
ある程度会話の出来る仲の知人は何人か出来たが、
やはり>>1ほど心の許せる友人は作れなかった。
だが、それなりに、大学生活を楽しんでいたと思う。
>>1は、アマチュアの劇団にハマったようで、
休みも忙しく、余り会えなくなっていった。
26 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:14:34.23 ID:RfwvnYso
「え」
思いがけない言葉に、目を見開いた。
主人公が、少し照れくさそうに笑う。
「もうすぐさ、両親が帰って来るから」
「俺も実家に戻ることになると、思うんだ」
「俺、内定も取れたし……、さ」
主人公の両手が、オレの手を握る。
じっと見詰められて、気恥ずかしくて視線を伏せてしまった。
「俺の両親に会って、くれないか」
「結婚したい相手だって、……紹介したい」
胸が、震えた。
30 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:19:56.08 ID:RfwvnYso
>>1「ピッコロさん?久しぶりじゃーん、どうし、」
>>1「?」
>>1「ピッコロさん?」
>>1「今どこ?」
>>1「ピッコロさん」
>>1「すぐ向かえ行くから」
>>1「じっとしてて」
34 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:25:36.66 ID:RfwvnYso
ねーちゃんのどうしたのー、って間延びした声を無視してピッコロさんを連れて二階に上がり、
ちょっと友達と話するから部屋来んなよー、って階下に怒鳴ってから扉を閉めた。
俺の部屋は鍵がない。
ピッコロさんを俺のベッドに座らせて、その隣に座った。
震える背中を撫でる。
「ピッコロさん」
こんなになったピッコロさんを見るのは初めてだった。
体が強張って、今にも泣きそうな顔をしているのに、泣けていない。
見ていられなくてピッコロさんの頭を抱き寄せた。
ピッコロさんの背中がよじれて、
俺の胸の中に頭を閉じ込める。
「俺を頼ってくれてさんくう」
37 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:27:02.44 ID:RfwvnYso
ピッコロさんの体ががくがく震えて、
そのまま俺は、
ピッコロさんに押し倒されていた。
「へ?」
見上げる。
ピッコロさんはやっぱり泣いてなくて、
物凄く痛そうな顔をしていて、
思わずその顔をまた抱き締めようとして、
「ッうわ?!」
大きな緑の手のひらが、俺の胸をぎゅうと鷲掴んだ。
40 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:31:51.03 ID:RfwvnYso
「ど、したん、ピッコロさん、」
シャツの上から何度も何度もピッコロさんの手のひらが、
俺の乳を指で握っては、掌で潰して、
ちょっと痛い。
「……ピッコロさん?」
左の乳房だけ、きつく握られる。
痛い、思わず体がビクリと強張る。
やっべー何がなんだかわかんねーけどピッコロさんの腕力じゃ、
俺の乳ぐちゃっといっちまう!
冷や汗が浮かんだけど、
次の瞬間、ピッコロさんが力を抜いて。
41 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:31:59.36 ID:RfwvnYso
「……お前が羨ましい、」
震える声が落ちて来た。
それと、涙も。
ぽちんと俺のほっぺを濡らす。
「ピッコロさん?」
取りあえず手を退かせようと手首を引っ張る。
それはふらりと離れて、
しゃくり上げたピッコロさんが俺にしがみつくように体をかぶせて来た。
ちょっと重い、乳が潰れて痛い、
だけど。
45 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:35:32.67 ID:RfwvnYso
「オレは、女に、なりたい……」
ピッコロさんの顔は見られないけど、
しがみついてくるピッコロさんの大きな肩が震えて、
乱れた呼吸が耳元で聞こえる。
「ピッコロさん」
泣いてる、ピッコロさんが、俺の前で。
嬉しかった、ピッコロさんが泣きたい時に俺を選んでくれたことが。
俺はピッコロさんの前じゃ絶対泣きたくないけど、
ピッコロさんには俺に甘えて欲しい。
「どう、した、…ん?」
……尋ねるまでもない気もした。
主人公が、ピッコロさんをピッコロさんとしてではなく、
女として扱い気味だってことはピッコロさんから聞いて良く知っていたから。
そういうことなのかな、と思いながら
広い背中をぽんと撫でる。
どうやって宥めようか、どうやって2人の仲を取り持とうか、と考えをめぐらせながら。
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/10(木) 01:39:20.65 ID:RfwvnYso
A・なまなましいのはさけて!
B・ある程度遠慮して!
C・においたたなければいいよ!
>>51
54 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:43:45.86 ID:RfwvnYso
>>51 C
「…………」
泣きじゃくるピッコロさんが落ち着くのを待ちながら、
背中を、そっと撫でる。
小刻みに震えるそこが痛々しかった。
いつもより少し体温が高い気がして、
最後にこれくらい触れ合ったのはいつだろうと思う。
高校最後の文化祭の打ち上げだったっけか。
卒業記念カラオケオールの〆だったっけか。
きつく握り締められた左の胸が、
ピッコロさんの胸に潰されて、じんじん痛くて、
だけどよく気をつけたらそれは痛いというより、
疼きで。
血の気が引いた。
俺は、この人に、欲情している。
56 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:45:35.16 ID:RfwvnYso
解ってる解っていた、
ピッコロさんを見る度に切なくて辛くて悲しかった気持ちが薄れても、
主人公と2人で過ごす姿を遠くから見つけてしまう度に泣きたくなる頻度が減っても、
好きだ。
この気持ちだけはあの時からちっとも褪せない、
背を撫でる手を止めた。
抱き締める。
あなたの、左の胸に、噛み付きたい。
62 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:51:58.10 ID:RfwvnYso
「ピッコロさん」
俺の声が気持ち悪い。
欲情している、潤んでいる。
ああそうだ俺はあなたにずっと欲情していた。
友達ぶって知った顔して主人公の話をしながらも、
ピッコロさんのこの体を征服したいと思っていた。
なああなたはあいつにどんな風に抱かれた?
あいつの前でどんな顔を晒すんだよ?
男としてる時、俺は、
男にあなたを重ねなかった。
みっともない潰れたカエルみたいな姿で貫かれる、
きったねえ俺にあなたを重ねて汚してた、
ごめんな。
64 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:55:31.90 ID:RfwvnYso
抱き締めた、手を、少し緩めた。
じわ、じわ、とあなたの尻に触れようとして、
届かなくて歯噛みする。
ああクソッ、そこを撫でたい、揉みたい、
どんな感触してんの?
俺のとどうちげーの?
あいつにそこ触られたらどんな声出すん?
俺がされるときとはちげーんだよな、やっぱ、
きっとあなたは俺みてーにみっともなくない、
きっと、
知りたい、知りたい、
知ることが出来なかったあなたを知りたい。
65 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 01:58:56.14 ID:RfwvnYso
「すまない、>>1」
びくんっ、と、また体が竦んだ。
俺は俺は今なにを、今、なにを考えてたんだよ、
ありえねー、ばかげてる、俺はほんとばかだ、
死んでも治んねーアホだわ、畜生。
何年も掛けて、一所懸命、必死で、
外にあふれ出さないように油紙でぐるぐる巻きにして、
ビニールもいっぱい巻きつけて、
その上からガムテでべっとべとにして、
それからキレイな包装紙で誤魔化してた、
あなたに向けるきったねえ気持ちが、
数分で幾重にも重ねられた封を突き破ってあふれ出した。
ああ畜生、
好きです。
66 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:02:39.65 ID:RfwvnYso
ゆっくり起き上がったピッコロさんが、
俺から目を背けて目元を拭う。
抱き締めたい、抱き締めたい、だけど、ダメだ、
こんな気持ちで抱き締めちゃだめだ。
苦しい。
俺の胸んなかはきっと腐って汚れてドッロドロだ。
「すまない……突然」
「いんや」
涙で濡れた指が膝に下ろされる。
それを捕まえてしゃぶりたい、
あなたが悲鳴を上げて嫌がる顔を見たい、
だけどあなたの傍にい続けたいからそんなこと出来ない。
胸が、
ピッコロさんの手のひらで握り締められた左胸が、
じゅるじゅる溶けて舌なめずりをしている。
67 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:04:53.62 ID:RfwvnYso
>>1の視線を感じる。
こんなに人の前で取り乱すのは久し振りだ。
少し疎遠になっていたけれど、
やはりこういう時にオレが頼れるのは>>1だけで、
>>1もそれを受け入れてくれたからオレは安心しすぎてしまった。
甘えてしまった。悪いことをした。
>>1は何も悪くないのに、
人間の男子のような身なりの、
人間の男子のような動作をする>>1の、
二つの膨らみが、ひどく、羨ましくて。
「……大したことでは、ないんだ。」
きっと、そうなんだ。
その前置きは自分に言い聞かせているようなもの。
70 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:10:08.87 ID:RfwvnYso
主人公の両親は良さそうな人達だった。
ナメック星人のオレを見て、戸惑ったような様子を隠してはおけなかったが、
それでも最後まで声を荒げることもなく、
そうなの、いつも主人公がお世話になって、ありがとうね、と。
曖昧に頷きながら主人公の話を聞いていてくれた。
オレも、すぐには理解してもらえなくても、
オレと主人公が本気だと解ればきっと受け入れてもらえると、
そんなオレらしくもない楽観的な考えになってしまうくらい、
主人公の両親は優しそうな人達だった。
まだ荷物を解き終わってもいない主人公の実家を辞して、
扉を閉めた途端、
オレは自分の良く聞こえる耳を千切り捨てたい気持ちに襲われた。
「お前は私たちに孫を抱かせないつもりなの」
それは泣き声だった。
73 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:16:46.35 ID:RfwvnYso
A・昼メロモード
B・それなんてergモード
C・アメリカンホームドラマ?モード(いきなりスッゴクあかるいよ!)
82 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:26:20.13 ID:RfwvnYso
>>76 B・sneg?
俺とピッコロは、少しずつ別れる方向に歩いていった。
俺はピッコロが好きだった、
ピッコロも俺のことを好きでいてくれている。
だが、俺は、両親を捨ててまでピッコロと一緒になることは出来ない。
兄の、妻も、
子を産めない人だと俺は知らなかった、……だから、
俺がピッコロと一緒になっても大丈夫だろうと、思っていた。
だけど、泣きながら俺にせつせつと願う両親を振り払うことが、
もう俺には出来なかった。
ピッコロが好きだ、
だが、
だが。
両親は無理は言わなかった、きっと俺がそれでもと言い張れば
泣く泣く許してくれるのではないかと思う。
だが、俺は、
母を、そして父を、喜ばせてやりたかった。
ピッコロも、気付いているようで、
少しずつ少しずつ、
俺とピッコロの関係は希薄になっていく。
83 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:28:07.56 ID:RfwvnYso
「なあ」
「俺がお前の子どもを産むよ」
86 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:33:09.86 ID:RfwvnYso
決定的な言葉をどちらからも言わないまま、
お互いまだ好き合っていると確信したまま、
俺とピッコロは連絡を取り合わなくなった。
大学を卒業すれば、
ぷちんと、糸が切れたように俺たちは会わなくなった。
だがまだ俺はピッコロが好きで、
心配そうに俺を見る両親に笑みを返しながら、
他の女と付き合う気にもなれずにいた。
久し振りに俺を飲みに誘った>>1が、
見慣れない笑みでそう言った。
88 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/10(木) 02:39:10.42 ID:RfwvnYso
「お前に勃つわけないだろが」
しゃれにならない冗談だと思った俺は、
苦々しく顔を歪めて言い返す。
喉に注ぎ込んだ酒が、苦く感じた。
「まーなあ」
>>1が、のんびりとした口調で相槌を返してくる。
品のない冗談はよせ、と言おうとして、
カンッ、と音を立ててグラスを戻した>>1の、
見たことないほど真面目な顔に言葉を失う。
「俺、本気だぜ」
自然な口調だった。それから、>>1はぱか、と大口を開けて。
はははっ、と、女らしくない笑い声を漏らす。
「安心しろよ、てめーに惚れてるわけじゃねーよ」
続く・・・。