どらメモ番外編の番外編・三つ巴編 Vol.1

440 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/07(月) 23:32:54.72 ID:DAeQUVAo Be:

なんかすごい突然なんだけど

>>1はピッコロが好き
主人公もピッコロが好き
っていう状態の三つ巴を書きたくなった
どっろどろなのに爽やかなかんじで


664 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] Date:2008/07/08(火) 06:09:49.47 ID:VXV9E22o Be:
あ、でもこれは番外編の番外編だから!
主人公のピッコロルートでハゲ子(女>>1)視点みてーな感じwwwwwwwwww


489 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 01:53:29.73 ID:VXV9E22o
〜〜どらメモ番外編の番外編・三つ巴編〜〜

>>1「ねーちゃんまだ買うのかよひくわwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
姉「もうちょっともうちょっとね」
>>1「さっきからそればっかりじゃんかよーうそつきー」
姉「付き合うって言ったのはあんたでしょ」
>>1「だってケーキ奢ってくれるっつーからさああ」
姉「帰りに買って帰ろうね」
>>1「詐欺だ……この悪女!」
姉「うっさい」
>>1「次そこ?」
姉「うん、あ、あんたちょっと荷物もって外で待ってて」
>>1「うえー あついー」
姉「この店狭いんだもん、大荷物じゃ入りづらいでしょ」
>>1「うええー 悪魔……」

>>1「あっちいなあ……」


492 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 01:58:41.11 ID:VXV9E22o
直射日光を遮るために乗せたキャップのツバを少し下げて
眩しすぎる夏の街にチカチカする目を保護した。
あっちい、マジあっちい、
こんな日にショッピングで長時間ウロウロ出来る女ってマジすげー。

主人公はうちの手伝いがあるっつーし、
家でゴロゴロしてるところをケーキに釣られて連れ出されたけど、
もう後悔してた。帰ってクーラーガンガンに掛けて腹出して寝てえー。

「あ゛ー……」

店の壁によっかかって、そのままべたんと腰を下ろす。
アースーファールートーもーあーつーいー、
でも立ち上がるのもだりいー。
じりじりする、ほんと最近一気に暑くなったな。

なんでこんなあっちーのにこんなにいっぱい人がいるんだろ、
理解できねーなあ。
いや俺もその中の1人だけどさ。


493 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:02:15.19 ID:VXV9E22o

「あ゛?」

タンクトップの裾をばっさばさやって、風を取り込みながら
ぼんやり街を眺めてた。行きかう人たちを眺めてた。

すっごく目立つ人影が、あって。
視線が引き寄せられる。

「ピッコロさん……」

目立ちまくる長身に緑の肌。
間違いない、思わず立ち上がる。
声を掛けようとして躊躇った、
なんだか少し、気まずい。

だけど嬉しかった、すっげー嬉しい、
約束もしねー休日に会えるなんてさ。
ねーちゃんの買い物なんて放り出して、一緒にどっかいこうかなって思って、


494 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:04:08.13 ID:VXV9E22o

「…………え、」

背の高いピッコロさんの傍らに、
すっげー見慣れた、男が1人。

「……なんで?」

主人公が、ピッコロさんの腕を引っ張った。
足元を見て、それから主人公を見て、
はにかんだようにピッコロさんが小さく首をかしげて何か言っている。

「……」



495 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:06:48.48 ID:VXV9E22o


立ち上がって、一歩踏み出したままの姿勢で、

なんで?

そればっかり考えた。











496 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:08:38.44 ID:VXV9E22o



>>1「おはよーピッコロさん」
ピッコロ「おはよう」
主人公「おはよー、今日も偶然だな」
ピッコロ「ああ」




500 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:15:29.46 ID:VXV9E22o
毎朝、いつもどおりにピッコロさんと登校中出会う。
ほんとうに、偶然なんかなー?

「なあ」

昼休み、じゃんけんで負けた主人公がお茶を取りに行ってる間に
水のグラスを静かに傾けるピッコロさんに声を掛けた。
ピッコロさんは俺の隣。
主人公は俺の向かい。
それが食堂での俺たちの、いつもどおりの位置関係。

「なんだ?」

いつもどおりにピッコロさんが静かな視線を向けて来る。
あの、花火の日以来、
ピッコロさんと俺との間にはなんだか、うすくて、
だけどかたい、透明な壁が置かれているみたいだ。


501 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:19:07.03 ID:VXV9E22o
「昨日何してたー?」

何気なく聞いた。
ぐちゃぐちゃとカレーうどんを箸で掻き混ぜながら。

「ん……?」

ことん、と、
ピッコロさんがグラスを置く音。

「うちで、読書をして過ごしたが」

そっかあ。


504 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:24:55.55 ID:VXV9E22o
にー、って、笑った。
頷いて、
俺もうちから出なかった、って言おうかなって思って止めた。

そっかあ、そーかあ、ピッコロさんはうちで読書。
んじゃあれはきっと違う人だったんだな、
ピッコロさんと同じくらい背が高くて、
ピッコロさんとおんなじ種族で、
ピッコロさんみたいなはにかんだ顔をする、
主人公と仲がいい別の人。

「おい、ほれ茶」

どん、とテーブルにお茶を置いて、主人公が向かいに腰を下ろす。

「さーんきゅー。なあなあ、お前さー、昨日」
「ん?」
「うちの手伝いがあるっつってたよな?」


505 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:28:00.24 ID:VXV9E22o
ピッコロさんは俺の隣で、
主人公は俺の向かい。

二年になってから、いつもそうやって一緒にいた。

主人公が、一瞬だけちらりと俺の隣を見て、
すぐに何でもないみたいに俺に目を戻して、

「昨日?ああ、親戚が引っ越すからそれの手伝いにいけってさー、」
「母さんから電話があって。しぶしぶな」

そっかあ。
そーかあ。

カレーうどんをぐちゃぐちゃと掻き混ぜた。


507 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:29:24.69 ID:VXV9E22o
じゃあ、いいや。
2人がそういうなら、そうなんだろー。

信じることにした、

信じるっつーか、

思考の放棄。


508 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/08(火) 02:31:57.50 ID:VXV9E22o

思い出さないでいるとか、考えないでいるってことは、
慣れるまでは結構きついことだった。
だけど慣れちまえば、
自転車に乗ったり、泳いだり、そーいうことみたいに
自然に出来る。

「お前ほんっと美味そうにメシ食うな」
「こら>>1、あまり勢いよく啜るな…」
「ほんとだ、気を付けろよ、ピッコロの制服が汚れるだろ」

べとつく口元を適当に手首で拭って、笑った。

「わりーわりー!」



511 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:34:51.23 ID:VXV9E22o Be:
>>1「主人公次の数学のさー」
主人公「宿題だな」
>>1「おうwwwwwwわりwwwwww見せてwwwwwwww」
主人公「悪がってないだろお前」
>>1「たーのーむーぜーwwwwwwwwww」
主人公「俺もやってない」
>>1「……」
主人公「……」

>>1「ピッコロさーーん!」
主人公「ピッコロ!頼む!」
ピッコロ「き、貴様らなあッ!」


512 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:36:11.51 ID:VXV9E22o Be:
>>1「あーーーあーーー期末期末あああああ」
主人公「唸ってないで勉強しろ」
>>1「無理」
主人公「何が無理なんだよwwww」
>>1「俺ののうみそは自主的な勉強なんて受け付けない」
ピッコロ「自主的でない勉強は受け付けるのか?」
主人公「それも無理だろ」
>>1「ご名答wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


513 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:38:32.23 ID:VXV9E22o Be:
ピッコロ「……お前ら……」
主人公「いやー小テストでよかったよかった」
>>1「はっはっは、これが期末だったら追試確定だったぜ」
ピッコロ「……」
主人公「だ、だけど俺はまだマシだろ」
>>1「目クソ鼻クソwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「はー…お前ら、今日はすぐ帰らせんぞ」
主人公「え」
>>1「え」
ピッコロ「図書室で小テストの復習だッ!!!」
主人公「アイアイ!」
>>1「アイアイ!!」













515 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:42:01.68 ID:VXV9E22o Be:


ピッコロ「 だ、 めだ」
主人公「なんで」
ピッコロ「…………」
主人公「……なんでだ?」
ピッコロ「……」
主人公「ピッコロ?」

ピッコロ「……>>1に、黙った、ままでは」
主人公「…関係、ないだろ?」
ピッコロ「…………」

ピッコロ「お…、オレは、……」
ピッコロ「>>1が一番の、友人だと、言ってしまって」
主人公「そうだろ、そりゃ」
主人公「俺は」

主人公「恋人、    だろ?」


519 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:45:44.65 ID:VXV9E22o Be:

ピッコロの、いつもぴんと尖ってすがすがしい耳の先が
紫っぽく血の色を滲ませて、垂れてしまっている。
そんな様子が、今の俺にはいとしいものに見える。

1人暮らしの俺の部屋。
シングルベッドの上に窮屈そうに収まったピッコロの、
制服の胸元に手を這わせると、
戸惑いがちにその手を押さえられた。

「……ピッコロ」
「まだ、  はや、い」

怯えているみたいな声。
だが、嫌がっているわけじゃないのは、
こちらを見詰める視線で解る。


522 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:48:21.48 ID:VXV9E22o Be:
「勉強を……」
「そんなの口実だって、解ってたくせに」

ぴんっ、とピッコロの耳が跳ねる。
うさぎみたいだ、と思って、
そこにキスがしたいと感じた。

だけど、ピッコロが俺を押し退けるようにしてベッドから降りてしまう。

「どうしてだよ」
「やはり、>>1に黙ってこういうことは……」
「>>1は関係ないだろ」

確かに幼馴染だけど。
>>1がピッコロに纏わりついたおかげで、
今の俺たちがあるようなもんだけどさ。

ピッコロのことをちゃんと知るまでは俺だって、
ちょっと怖いただの優等生だと思ってた。


523 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:50:28.11 ID:VXV9E22o Be:
「ピッコロ、俺はお前と、ちゃんと恋人として」
「恋人らしいことが、……したい」

ピッコロの背中が揺れる。
長めの真面目そうなスカートが、
ベッドに押し付けられていたせいで少しよれていた。

「お前はそう思ってはくれないのか?」

少しずるい言い方かも知れないな、だけど本音だ。
ピッコロの頭が左右に揺れる。
俺もベッドから立ち上がる。微かな軋み。

「ピッコロ」

背後から抱き締めた。
背の高いピッコロの、肩に額を寄せる。

「……>>1に」


525 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 02:54:05.79 ID:VXV9E22o Be:
「だから、>>1と俺たちは関係ないだろ?」
「だが、」
「そんなに、イヤかよ」

声を少し荒げさせてしまう。
しまった、と思った時には遅かった。
ピッコロが身を捩って俺の腕から逃げ出し、
床に放り出していた鞄に手を伸ばした。

「ピッコロ」

その手を咄嗟に握り締める。
ピッコロの手がびくんっと震えた。

横顔は、少し涙目になっている。

「悪い、……ピッコロ、そんなに気になるなら」
「>>1に言おう」

ピッコロは、自分が言い出したくせに
どこか躊躇うみたいに視線を彷徨わせて、
それから頷いた。










530 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 03:02:20.87 ID:VXV9E22o Be:

「しゅっじんっこぉおーーー!!!!」

がつがつがつん、と、連打蹴りをかまされる俺の部屋のドアが揺れた。
溜息を付きながら鞄を片手に立ち上がる。

「チャイムを、鳴らせ、って言ってるだろ」
「べっつにいいじゃんかよー」

ひらべったい鞄をぶらぶらさせながら>>1が歩き出す。
その後を、いつもよりのんびりとした足どりで追って行った。
先に進んだ>>1が振り返って、
全く女らしさを感じさせない大口を開けた笑顔で手を振った。

「なーにちんたらしてんだよ!早く来いって!!」

いつもの交差点に、今日はピッコロがいない。


533 ◆hAmnyPalgs [sage] Date:2008/07/08(火) 03:06:27.26 ID:VXV9E22o Be:
あれー、なんてきょろきょろしている>>1の、
女としてはありえないツルッツルの後頭部をがしっと鷲掴みした。

「ぬおおっ?!な、なんだよてめー」
「ちょっと、あっちの公園寄って行こうぜ」
「はああ??」

俺の手を払いのけながら振り返った>>1が、
心底ワケが解らない、みたいな間抜けなツラで俺を見る。

「ちょっと話がな」
「なんだよ改まって、気持ちわっりぃ〜」

俺が歩き出す。
一瞬遅れて>>1が俺の後を付いてくる。
いつもと逆だ。






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