どらメモ・>>1とピッコロさんが夜の学校に忍び込みました

916 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:16:21.29 ID:sypNo2.o
〜〜どらメモ・>>1とピッコロさんが夜の学校に忍び込みました〜〜


917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/04(金) 22:18:54.91 ID:sypNo2.o
あ もっかい注意、
これあくまで番外編だから!




>>1「美術室もなーんら問題なしっと」
ピッコロ「お前、怖くないのか」
>>1「え、何が」
ピッコロ「! 突然灯りを消すな」
>>1「あれ?ピッコロさん怖いん?もしかして怖いん?」
ピッコロ「こ、怖いわけがないだろう!そもそもオレは1人で見回るつもりだったんだ」
>>1「ほんとかなーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「ええいっ、やかましい!次は体育館だ!!!」
>>1「暗くて見えないけどピッコロさん紫になってる気がするぜーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「気のせいだッ!!!!」



918 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:23:57.66 ID:sypNo2.o

耳障りな笑い声を上げながら、オレの腕に絡み付いてくる>>1。
窓や白い壁に反射して照りかえる懐中電灯の光に、
ぼうっと浮き上がるような>>1の肌の色が視界に入る。
妙にそれが気になってしまう自分を何度も否定しながら
オレは前を見た。

ことの起こりは今日の昼だ。
目の下にクマを作ったデンデが、昼食を食べているオレたちのもとにやって来たのだ。
いわく、中等部ではこの学校の怪談がしきりに生徒達の口に上がるようになっていて、
怖くて眠れないと。そんな生徒が他にもいるらしい。

高等部では全くそんな話はなく、デンデから聞くまで>>1も主人公も知らなかったと言っていた。
さもありなん、そんな怪談なぞで怯えられるのはまだ幼いものたちばかりだろう。
ましてや、初等部ではどうであろうか。
子どもたちの怯える姿を見るのは、あまり、良いものではない。
思い浮かべれば胸が痛んだ。そんなオレに、>>1があっけらかんと言ったのだ。

「じゃあ夜さ、ガッコ行って見て廻ろうぜ。オバケなんていねーって解れば安心すんだろ」

そうしてオレ達はその辺りで時間を潰し、こうして学校に忍び込んでいる。



920 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:29:24.27 ID:sypNo2.o

そもそもオレは怪談なぞ信じてはいない、だから、怖い、とは思わない。
オレが怖いと思うのは、むしろ>>1だ。
いいや、>>1の存在がオレの思考を乱すこと、だろうか。

1人がキライではなかったはずだった。
だがそんなオレの傍に無造作に近づき、
時に耳を塞ぎたいほどに騒がしく纏わりつき、笑いかけ、
いつの間にかオレは>>1が傍にあることを自然と受け入れてしまっている。

それが、友人だというものだと思っていた。
今でも、>>1を友人だと

いや、

オレはそれに自信がもてなくなって来てしまっている。
あの、夕方の図書室から。



922 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:36:19.87 ID:sypNo2.o
あれから、オレは、>>1を見る度にその唇にまず目が行くようになった。
いつもと変わらない唇。
他の女子がするような笑みではない、大口を開けてみっともなく笑う口。
赤に近い桃色の口の中身。

オレの知らない誰かが触れた、唇。

「ピッコロさん!体育館の鍵は?」
「ああ、」

呼びかけられてはたと我に還る。
職員室から失敬した鍵の束を繰り、懐中電灯の明かりに照らしながらそれを探した。

「これじゃね」

小さな手がするりとオレの手を掠めて、銀に光る鍵を摘み上げる。
掠れた字で、「体育館正入口」と書いたシールが貼られていた。
>>1の手が、熱い、と感じた。



923 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:39:02.04 ID:sypNo2.o
>>1「くらッ。灯り付けて来るっすね」
ピッコロ「おい、」
>>1「だいじょぶっすよ、大体場所解るから」
ピッコロ「しかし危ないだろう、一緒に   あ」
>>1「へーきへーき」



ピッコロ「言葉にするならどんがらがっしゃーん、とでも言うような音が」
>>1「いってえええええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ピッコロ「バカめ。おい、どこだ」
>>1「いってーええええ!あ、ピッコロさん気ぃ付けて、」
ピッコロ「うわあッ」
>>1「あーほら!」



926 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:45:16.32 ID:sypNo2.o

>>1が痛みを訴える声に慌てたオレは足元の確認を怠った。
足元に散乱するそれは初等部で使うフラフープだったか。
足を取られて倒れ込んだオレの、体の下に、

「うげっ」
「あ!すまん、>>1」

オレと>>1とは随分体格が違う。
そんなオレが思い切り下敷きにしてしまったのだ、相当苦しいだろう。
慌てて体を起こそうとして、

「ッ?!」

オレの首に、ふわりと細い何かが引っ掛かった。
僅かに汗ばんだ、それは、腕だった。



933 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 22:56:22.12 ID:sypNo2.o
「ピッコロ、さん、重たいなあ」
「い、今退く」

フラフープや器具が転がり出す音で一瞬だけ賑わった体育館も、
今はもうすっかりしんと静か。
そんな静かな暗い空間に、
こっそり、と。
囁かれた>>1の声が、いつもどこかひび割れたようなその声が、
しっとりと濡れているようで、

寒気がした。こんなヤツ、知らない。オレの知っている>>1じゃない。
起き上がろうとしたオレの首に廻った腕が、
一本から二本になる。

きゅー…と、

抱き寄せられた。

「重たいなあ」
「はな……せ」



939 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:09:14.23 ID:sypNo2.o
オレは、余り、他人から触られない。
唯一オレに触れて来たのは、今はもう会わなくなった悟飯と、その家族くらいだった。
そんなあいつらも、
こんなに、
オレに密着しようとは、しなかった。

細い腕に抱き寄せられる。
>>1の、柔らかなふくらみが、制服越しにオレの胸板に触れた。
潰してしまいそうな柔らかな体、
床に付いた腕でなんとか体重を支える。
首にひっかかった>>1の肘の内側が、湿っている。

「>>1、離せ……」
「なんで?」
「……」
「ピッコロさん、俺の力くらいなんてことねーだろ?」
「それなのに俺がこうしてたら起き上がれねーの?」

いつも通りの声だった、それなのに、

「それってさ、」
「ほんとは俺にこうされてたいからだろ」
「なーあ?」

段々その声が潤んでいく。
楽しそうな転がるような口調、
>>1の細い指がオレの後頭部をつるりと撫でて、
そのせいでオレは、オレも汗をかいていると気付く。


940 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:12:30.15 ID:sypNo2.o
傍の床に転がった懐中電灯は、あさっての方角を向いていて
>>1の顔を照らしはしていない。
どんな表情をしているのか見ることは叶わない、

だが、

オレの目には見えているようだった。

あの、赤い唇の笑みが。

「ピッコロさん」

返事が出来ない。
どうしてオレは起き上がらないのか。



941 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:19:25.58 ID:sypNo2.o

「ピッコロさん?どうしたん?」
「>>1……、離せ」
「ピッコロさんが勝手に離れたらいいじゃんか」

笑いを含んだ声。
げらげらと、女らしくない大笑いで転げまわる>>1じゃない。
オレの後頭部を撫でた指が、ぬるりとオレの汗で滑りながら、襟足に入っていく。

「なあ、ピッコロさん、」


A・>>1は女豹。スキンヘッドなのに…
B・>>1もほんとはいっぱいいっぱいなんだよ
C・>>1は天然だよ
D・ボスケテ

>>945



948 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:28:39.37 ID:sypNo2.o
>>945 B・>>1もがんばってるんです

>>1の声が、まるで息に掠れたように小さくなる。
オレの耳にはなんとか聞き取れるほどの、小さな囁き。
これが人間ならば、聞こえないだろう。

「……解って、んだよ、」

「ともだち、だから」


「ピッコロさんは、カッコイイし、キレイだし、」



「友達でいられる……だけで」




949 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:33:40.77 ID:sypNo2.o
オレの制服の襟の中で肌を撫でていた指が、つる、と抜けて行く。
立てた右ひざを両側から>>1の足がきゅうと挟みこんでいたことを、
その足が離れてから気付いた。

「あっはは」

>>1が笑う。

「ごめんごめん、ピッコロさん真面目だからさー、ちーっとからかいたくなっちまったwwwwwwww」

オレの首に廻されていた腕が離れた、
ぱん、と肩が叩かれる。

「ビックリしちまって動けなかったんだよな?わっりーわっりー」
「>>1、」
「ここ片してから他んとこ、見回りいこーぜ」

オレの肩を叩いた>>1の手がそのままオレの肩をそっと押した。
小さな手だった。
逆らえず、そのまま起き上がったオレの体の下から、
這うように>>1の体が抜けていく。

今は離れてしまった、>>1と触れていた部分が、
ひどく熱かった。



950 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:36:09.51 ID:sypNo2.o
「>>1」

呼びかけたが、返事はなかった。
オレはその場に膝立ちのような形になったまま、
>>1のシルエットが懐中電灯を拾うしぐさを見守っていた。

「灯り、付けて来るっすね」



明るくなった体育館、
蹴飛ばした器具やフラフープを面倒がりながら片付ける>>1は、
普段と何も変わらない、オレの知っている、
オレの友人の>>1だった。



951 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:39:45.99 ID:sypNo2.o
>>1「ピッコロさん」
ピッコロ「あ、ああ」
>>1「ここんとこ汚れてる、さっきコケた時だなー」
ピッコロ「ああ、すまんな」
>>1「……さっきはごめんなー」
ピッコロ「……っ、 いや、」


A・>>1の真意を尋ねてみる
B・恥ずかしいのでスルー
C・イヤじゃなかった、とか言ってみる


>>954


962 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:48:04.99 ID:sypNo2.o
>>954 C・「イヤじゃなかった」を聞こえないくらいで

ピッコロ「……イヤじゃ、なかった」
>>1「ん?何?」
ピッコロ「……っ、  なんでも…」
>>1「……?」
>>1「……わりーなー、ほんと」
ピッコロ「いや、……、」
>>1「……」
ピッコロ「……」

ピッコロ「……イヤじゃ…なか…」
>>1「え?」
ピッコロ「ッ   なんでもないッ」
>>1「 、 怒んねーでも」
>>1「いいじゃん、」
>>1「別に俺だって悪気があったわけじゃ……」
>>1「……や、ごめんな」


966 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/04(金) 23:54:38.55 ID:sypNo2.o
>>1が、ニィ、と笑う。
オレの方をちらりと見て、それから歩き出す>>1についてオレもまた歩いていった。
謝られた、
謝るようなことなのか、やはり。
それとも>>1の行動で、言葉で、オレが激しく動揺したことについて謝っているのだろうか、
見透かされているのだろうか。

>>1の白い指が体育館の灯りを消した、
また、暗闇に沈む。
懐中電灯を頼りに、オレたちはゆっくりと歩いた。

「俺」

不意に、ぽつんと>>1が声を生んだ。

「女に生まれたくなかったな」

どう答えれば良いのか解らず、そうか、と返す。
行きはオレが持っていた懐中電灯を、今は>>1が持ち、オレたちの前を照らしていた。

「俺、こんな、ナリじゃん」



968 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/05(土) 00:00:00.50 ID:OL6ZFxko
「ピッコロさんみたいに、性別、なきゃよかったな」

>>1はいつも通りの、明るい、少しひび割れた、
聞き慣れた声で淡々と呟く。
そうか、と、相槌を打つのはどうかと躊躇われ、
オレは黙って聞いていた。
人間の美醜はいまいち解らない、だが
>>1の身なりが、一般的な女子とは随分違うことは解る。

「俺ってさ、女っぽくねーだろ。」
「可愛くないし」
「……キレイじゃねーし。」
「別に、そうなりたくもねーけどさ、」
「でも」
「もし俺がそーだったら」

そこで>>1の言葉は途切れてしまった。
溜息のような吐息が聞こえる。
オレの頭の中で、>>1の赤い唇は、もう笑ってはいなかった。

「ピッコロさん」
「なんだ」


971 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/05(土) 00:05:24.23 ID:OL6ZFxko
「手、」

>>1の声が、あんまりに、
……なんと言えば良いのだろうか、

切実、だったから。必死、だったから。

そんなに無理をして、頑張って、言葉を紡がなくても良いと
何も言わなくて良いと、
そう思って。

オレから、手を繋いだ

「ッ……」

熱くて、小さな手だった。そっと握る。
>>1の手はオレの手の中で一瞬びくりと竦んで、
それからゆっくりと握り返してきた。
安心した、ように。


973 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/05(土) 00:07:44.53 ID:OL6ZFxko
「ともだちでも、手は繋げるもんな」

小さな呟きだった。
もしかしたら>>1はオレに聞かせるつもりはなかったのかも知れない、
それくらいの小さな。
だからオレは聞こえないフリをした。

ただ、そっと、握った手の力を、強めた。


オレと>>1とは、男と女ではなく、
そして、人と人でもない。

オレと>>1とは、友人で
オレと>>1との間に許されるのは、そのくくりだけなのだ。



975 : ◆hAmnyPalgs [sage]:2008/07/05(土) 00:13:24.58 ID:OL6ZFxko

>>1「おうデンデっ」
デンデ「>>1さん、ピッコロさん、それとえーと、主人公…さん?」
主人公「覚えて」
ピッコロ「デンデ、約束どおり昨夜見て廻ったがなんともなかったぞ」
デンデ「わあっ、本当ですか!」
>>1「おう、なーんもオバケなんていなかったぜ」
デンデ「よかった!これで今日からぼく眠れます!」
主人公「だけどなんかデンデさ、もうクマ消えてね?」
>>1「あ、ほんとだ」
ピッコロ「うむ」
デンデ「き、気のせいです」



理事長「さあて暗視カメラの映像の編集に掛かりますか」
理事長「勿論、防犯目的のカメラですよっ。ね、ポポさん」
ポポ「理事長 お水」
理事長「ありがとうございます♪」


                          おしまい。




デンデは眠れたの?:眠れないデンデ(どらメモ)



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