神とロボと『理解不能』 Vol.1

64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 01:26:03.61 ID:5cFiwEDO

〜神とロボと『理解不能』

○月×日
本日も天界は晴天、下界の天気は曇り
神様は昨夜のことを気にしている模様

デンデ「…」
679「…」

今日はあまり会話が存在しません
普段であれば、何らかの会話が成立している状況であるのに
今日は神様が何も言ってくれません
そんなに気にしていらっしゃるのでしょうか

気にするぐらいなら最初からしなければ良いのに…
人とはつくづく理解不能であります。

デンデ「…679さん」
679「何か?」
デンデ「えっと…」

報告書に向かったまま、こちらを向くことなく神様が私を呼ぶ
神様は何か言いたげに、言葉を探しているようです

デンデ「…」
679「…神様?」
デンデ「…本当に、嫌いになったりしてませんか?」

またそれですか
朝から、もう5回はその確認を受けたことを私のメモリーは記憶しています
よほど気になるようです

679「嫌いになどなりません、神様」

机の上の報告書に向けられていた視線が、恥ずかしそうにちらりと私を見上げる
…上目遣い
い、いいえ、私はなにも疚しいことなど考えてはいません
神様が愛らしいのは事実ですが、私は決して変なことなど考えてはいません
絶対にです


67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 01:41:40.17 ID:5cFiwEDO
デンデ「ほんとうですか?」
679「ロボットは嘘をつけません」
デンデ「…えへへ…よかった」

神様が、少し恥ずかしそうに笑う
微かに紫色に染まる、幼い頬と耳の先

いいえ、おかしな事などなにも考えてなどいません
ただ少し、愛らしいと思っただけです
天に誓います、事実です

679「…」
デンデ「…679さん?どうかしました?」
679「いいえ、どうもいたしません」
デンデ「あ、あ…、本当は怒ってるんでしょう?そんな怖い顔して…」

怖い顔…
いえ、それは仕方ありません
私は基本、無表情ですから、怖い顔に見られても仕方がありません
しかし…

神よ、そんな今にも泣きそうな目で私を見上げないでください

デンデ「えっと…あの、ごめんなさい…」
679「…いいえ、怒ってなどいません」

これ以上神様を怖がらせてはいけない
私は無理にでも表情を和らげようと、電気信号を出す
しかし…

679「…」
デンデ「や、やっぱり怒って…ますよね?」


表情信号など長いこと使っていなかった為か、うまく操れない
微かな笑みも、故意には浮かべることが不可能です…
これは…検査が必要です
次回定期検査の時、制作者に相談してみましょう


69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 01:54:24.39 ID:5cFiwEDO
デンデ「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいーっ!」
679「いえ、本当に怒ってなどいません」

別のことを考えているうちに、神様は私が怒っていると判断されてしまったようです
困りました

小さな肩をかすかに震わせ、今にも涙をこぼしそうな目で私を上目遣いに見上げています
止めてください、神よ
最近の私は制御装置が壊れ気味なんです
本当に困ります、本当に

…ああ、制御装置についても要検査か
制作者に相談してみないと…
次の定期検査は確か15日後だったはず

デンデ「…から」

…しまった
余計なことに思考回路を使い、神様の言葉を聞き逃しました
なにやってるんですか、私

679「…申し訳ありませんが聞き取ることが不可能でした。再度お願いします」
デンデ「…」

やはり、今にも泣き出しそうに潤んだ目で神は私を見上げています
駄目です神様
それは本当に駄目です
制御装置的に問題が発生しそうです
私が暴走する前に止めてください
本当に、何かあってからじゃ遅いんです


71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 02:15:43.03 ID:5cFiwEDO
デンデ「もう、わがまま言わないから嫌っちゃイヤです…」
679「…ワガママ?」


私はメモリーを探る
神様が過去にワガママを言ったこと…
ふむ、数件はあるようです
しかし、どれも不快なワガママではなく、むしろ私にとってもなかなか喜ばしいワガママだった…と記憶してあります

ならばそれを言わなくなられてしまうのは、寂しい

679「神様、それは不可能です」
デンデ「や、やっぱり…そんなに怒って…」
679「いいえ、私は神様を嫌いになどなってません」
679「嫌ってなど無い以上、その願いは不可能です」

私の言葉に、神が勢いよく椅子から立ち上がる
そして
神様が、いきなり力一杯抱きついてきました

たまにしゃくりあげるような息づかい
震えている薄い肩

神様が泣いていることが推測されます
何故涙しているのか理由はわかりません
ただ、神様に泣かれると私の中には多大に快とは言えない電気信号が流れるのが事実です
そして、その信号を受けた結果

泣き止んでほしい

としか考えられなくなります


72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 02:27:36.31 ID:5cFiwEDO
今もそうであると言えるでしょう
しかし、私にできることなど限られています
特に、現状のように、抱きつかれ行動を制限された状態で可能なことなど、撫でたり話しかけたりする程度です。

679「神様、何故泣くのですか」

神様の丸い頭を撫でながら、問いかけてみる
人は、感情が極まったとき涙するとデータベースにはありますが
涙の理由がそれだけではないことを、私は学習済みです

デンデ「だって…」
679「…」

私に抱きついたまま、神様が私を見上げる
その目は涙で激しく潤み、頬や耳も先ほどより広い範囲が上気して紫色を見せている
…これは、非常にまずいです
思考回路がモラルに反することを考え出してしまいそうです
なのに、制御装置が作動する気配もありません
完璧に壊れてしまったのでしょうか、私の精神制御装置…
最終点検の時は問題など見あたらなかったのに…


75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 02:38:44.50 ID:5cFiwEDO

679「神様…腕を、離してもらえますか」

自己制御も限界に近づこうとしています
昨夜だってよくまぁ行動をセーブできたモノだと思っています
…あぁ、昨夜あまりに酷使しすぎて壊れてしまったのですね、私の精神制御装置
お疲れさまでした、私の精神制御装置…
次回定期検査の時に新たな制御装置を組み込んでいただかねば…

デンデ「…はい」
679「すいません」

そんなことを考え、必死に思考回路の正常を保とうと苦心している内に
神様の腕がやっと私から離れました

ホッとした反面、少し残念に思う信号もありましたが、たぶんただのバグです
あれ以上身体を密着させられていては、自己制御など数分も持たなかったであろう危険性があります。

679「神様、泣かなくて結構です」

視線の高さを合わせるため、神様の目の高さまで屈む
…これで上目遣いの脅威からも回避できます、たぶん


90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 03:32:14.10 ID:5cFiwEDO
デンデ「んー…」
679「!」

微かに、唇が重ねられる

もう、制御不能
ごめんなさい神様
私はもう自分が制御不能です

一瞬ふれるだけのキスで、そのまま離れようとした神様の頭を軽く押さえつけ、深い口づけに持ち込む
抵抗は…ない
深く、貪るような口づけをそのまま続ける

デンデ「ん…ふぁ…へ…」

神様が何かを言おうとする
もっとも、この状態では喋れないでしょうけど
もう、なにも知らない

神様が…
デンデが、欲しい

私の中におぞましい『欲』が産まれる
独占欲
ほかには何も必要ない
デンデを手に入れることが出来るなら、解体処分もスクラップも怖くはない
わかっている
もしも、こんな危険思考を私が持ったことが研究所にバレれば
解体処分かスクラップは間違いない
そしてこの思考を持ってしまったことは、まず隠せることではない
次の定期検査で、間違いなくバレる


92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 03:47:45.47 ID:5cFiwEDO
しかしそんなこと、もう知らない
今はこの行為に身を任せてしまいたい

デンデ「んっ…くぁ…ふ」

デンデが少しふらついてくる
無理もない
前回の行為で、デンデの一番の性感帯が口の中であることは判明している
そこを無遠慮に舐めまわされているのだから、当然だ

679「…神様」
デンデ「…」

口を離すと、お互いの唾液が銀色の糸を引き、切れた
デンデが支えを求めるように、私に倒れ込み体重を私に預ける

…軽い

紫色の長ベストの下に手を入れ、デンデの帯を解く
やはり抵抗は無く、私の耳元でデンデの荒い息づかいが聞こえる

679「…神様、興奮しているのですか?」

違う
興奮しているのは私だ
メインカメラにちらちらとノイズが入る、メインブレインが熱くなっているのがわかる
しかし、デンデはこくこくと首を縦に振り、私にYESと伝える。
ここでNOの返事があれば、まだ思いとどまれたかもしれない

もう、後には戻れない
微かに作動しようとしていた壊れ掛けの私の精神制御装置が
小さな音を立てて行動を停止した


93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 04:00:32.68 ID:5cFiwEDO

679「デンデ…」

愛しい、個体
帯をはずしたローブの中に手を滑らせ、その若草色の身体を撫で回す
張りと艶があり、さわり心地は最高である



これが、最後になる可能性は高い
私は、手のひらに、指先に全神経系センサーを集中させる
壊されても、解体されても、このことを忘れないように
永久に忘れることがないように
全神経センサーを集中させ、白いローブの下の幼さ残る身体を撫で回す

デンデ「んっ…ふぁ」
679「失礼、痛かったですか?」

いきなりのデンデの声に、私は戸惑った
私はロボットです
戦闘用ではないとは言え、スチールパイプを簡単にねじ曲げるぐらいの力はあります
制御装置が壊れた今、力の加減を忘れるとデンデを傷つけてしまう可能性がある

デンデ「ちが…います…ふぁ…なんか…、ふふ…くすぐったい」
679「…」

熱い吐息と、少しの笑い声
私は安堵する
よかった、怪我させたわけではなかった…と


94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 04:15:16.66 ID:5cFiwEDO

679「デンデ」
デンデ「んむぅ…、…ぅ」

もう一度、唇を重ねる
キスも、あと何回出来るかわからない
デンデの唇を、口の中を、舌を、歯列を
すべてを、舌先で再確認するように舐める
メモリーに焼き付けるように、ゆっくり、確かに

デンデ「…んっ…、ふ」

デンデが身を捩る
感じているのでしょうか
身を捩る仕草、私の首に回された幼い手、私に預けられる体重
すべて、忘れたくない
そっと口を離すと、デンデの舌が名残惜しそうに少しだけ絡んで、離れた…

デンデの恍惚とした表情
頬の赤みは一層増して、耳の先も深い紫に染まり
目はとろんと快感に甘く溶けている
そして熱っぽく荒い息

すべてが、愛しい
なのに
すべてが、最後かもしれないのだ


95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 04:30:43.66 ID:5cFiwEDO
自分でも、少し焦っていた気がする
性急かもしれない
しかし、見たい
一糸纏わぬ、産まれたままのデンデを

デンデ「…、や…」
679「すみません、神様」

謝りながら、半ば無理矢理強引に衣類を脱がす
そして、その見たかったものをやっと、目にする
まだまだ幼さ残る、若草色と淡いピンクの身体

僅かばかり括れたウェストや各関節も
ぷっくりとしたお腹から股間にかけての膨らみも
身体の至る所に点在するピンク色の膨らみも
鮮やかな若草色の身体も

全てが


679「美しい」

口をついて出たのは、それだけの言葉
しかし、何も考えずに無意識に出た、初めての言葉…
これが人で言うところの『本心』というヤツか
なるほど、悪くない

デンデ「…あんまり、みないでください」

デンデが恥ずかしそうにもじもじと脚をすり合わせる
その仕草も愛らしく、メモリーには焼き付けたいが、今はそれよりその裸体を焼き付けたい

デンデ「…」
679「いいえ、私は見ます。もっと、見せてください。デンデの全てを」


96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/27(金) 04:42:19.45 ID:5cFiwEDO
デンデ「や…恥ずかしい…です」

デンデがくるりと、私に背を向ける

なるほど、背面までも美しい
僅かばかり膨らんだ肩胛骨、スッと窪んでいる背骨のライン
そのラインを、指先でなぞる
さわらずには、いられなかったのです

デンデ「ふひゃあっ!」

かわいい悲鳴
デンデが非難じみた目で私に振り返る
全てが、かわいい、愛しい、失いたくない

デンデ「な、なにするんですか!」
679「申し訳ありません、あまりに可愛らしかったので」

極力、力を入れないように、その背中をそっと抱きしめる





…つづく。
次スレ:神とロボと『理解不能』 Vol.2


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