347 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 00:25:57.09 ID:5IiXbVYo
声に縋りたくても
大切なはずのその声は、
目が熱い、口が熱い、触れられているところがあつい、
>>1だ、>>1がオレに、
「気持ち良いと言ってみたまえ。それとも、罪悪感があるのかな?」
「……罪悪感は快感と陶酔をより深くしてくれる」
「ところで、君が罪悪感を抱いているのは、」
「僕に?それとも、>>1さんにかな?」
ちがう、ちがう、お前は、お前は、
顎が震える、ことばが出ない。
「教えただろう。耐えるんじゃない」
いやだ、>>1、
353 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 00:39:09.96 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「や 、 ぃ、や ぁ っ あ」
俺「何が嫌なのか言ってごらん」
ピッコロ「 やっ は、 あ」
俺「震えているね。僕が怖いのかな、それとも、感じているのだろうか」
ピッコロ「 …… っ いや、だ」
俺「…………」
俺「言ってごらん。気持ちいい……と」
ピッコロ「 い 、ぁ、 あ… や…ッだ…」
俺「……人間、と、違って」
俺「何もないここも、」
俺「感じるだろう?感じているんだろう?」
ピッコロ「ッ ッく、 く、 ぅ…」
俺「僕の前でなら、いやらしい声を存分にあげられるだろう?君は」
ピッコロ「 ぁ ッ や、 いや いや ッいやだ、 や、 ッああ…」
355 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 00:50:09.80 ID:5IiXbVYo
俺「…………」
俺「どうして、」
俺「気持ち良い、もっとして、と……ねだって聞かせないのかな?」
俺「気持ちいいんだろう?ここが。」
ピッコロ「ッ や ぃや… ぁ あ」
俺「そんないやらしい声を出しているのに、もっとして欲しくないのかい?」
ピッコロ「 ゃ あああ…っ」
俺「擦りすぎて紫がかって来てしまったね。それでも感じているようだ」
ピッコロ「っひ ひ ゃ、 や、 ッ …!」
ピッコロ「 い、 ッ 」
俺「ん?ほら、言ってごらん」
ピッコロ「……… っ、 い、ち、… >>1っ」
358 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 00:59:16.91 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「いち、 っい、 ち、 >>1……>>1っ」
俺「……」
ピッコロ「 ぁ ッア、 ぁ、 ッ ひ、 や…」
ピッコロ「ぃ…ち、 ちっ… >>1 っ」
ピッコロ「 ぃち、 >>1が、 ッ は、」
俺「……大丈夫だよ」
ピッコロ「! ……ふ、 ぁ、 あ、いち、」
俺「>>1さんは来ないから。僕と、君を引き裂きには、…来ないよ」
365 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 01:10:36.78 ID:5IiXbVYo
やさしいこえだ、オレの大好きな、やさしいこえ。
大丈夫だと、オレの好きな声が、いち、>>1だ、>>1のこえだ。
>>1が大丈夫だと、それならきっと大丈夫だ、オレはお前の言うことなら。
震える体が、熱くて力の入らない体が、ただの熱さ、怖さと感じていた何かを、
「きもちよさ」として認識し始める、
気付いていく、きもちいい、それをもっと、
「>>1さんは来ないから。僕と、君を引き裂きには、…来ないよ」
い、ち?
373 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 01:23:45.28 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「……あ、……あ、」
俺「きもちいいだろう?」
ピッコロ「…………」
俺「…感じるだろう?」
ピッコロ「 … 」
俺「……大丈夫だ、大丈夫だから……」
ピッコロ「 」
408 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 01:50:38.08 ID:5IiXbVYo
オレの大切なこえが大丈夫だと繰り返して
からだを、まさぐられる、それはきもちがいい、でもいらない
こんなのいらない
オレが欲しかったのは、オレがほしかったのは、
いち、いちだ、
かなしい、こわい、かなしい。
>>1がいない、>>1がきてくれない、>>1はもうオレのことなぞ、
誰にふれられてもきもちよくなってしまうオレのことなんて、
辛さで死んでしまうならオレはもうきっと死んでいる、
自分のこえがきこえる。
ひどくうるさかった。
オレはもう何も聞きたく、ない。
413 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:02:31.27 ID:5IiXbVYo
からだのあちこちが熱くて、きもちがよくて、
どうされているのかも解らない。どうなっているのかも解らない。
オレのこえがうるさくて何も聞こえない。
いやだった。いやだった。こんなからだはいらない。
さわらないでほしい。うちやってほしかった。
こえがうるさい。うるさい。
からだのどこかが痛い、と思った。
414 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:05:20.84 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「 っひ ぁ あ ッ」
ピッコロ「 ぁー…っ は、」
ピッコロ「ッあ ぁ! ッ ぁ!」
ピッコロ「 ぅ っ、くあ ぁあっ」
俺「……、」
ピッコロ「ぁあ っ ん、 ぁっ」
俺「!」
俺「ピッコロさん?!何して、ッ」
ピッコロ「 ひ 、う」
俺「ピッコロさん? ピッコロさん!」
419 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:12:22.98 ID:5IiXbVYo
俺「ピッコロさん?ピッコロさん!どうしたんすか!」
ピッコロ「 う 、 う っ」
俺「も、もう目隠し取ったっすよ。俺を見て!どこ見てるんすか!」
ピッコロ「……っう、」
俺「……ピッコロさん、こっち、こっち見て」
ピッコロ「……」
俺「!」
俺「口、開けてっ」
424 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:20:27.31 ID:5IiXbVYo
さわらないでほしかった、もういい、
>>1が来てくれないならもういらない。
きっともうすぐオレはつらさで死んでしまうから、
そのあと好きにしたらいい、もうオレはいらない
こんな、からだ。
くるしかった。
オレに何かが絡み付いてくる。
やめてほしかった、オレはもう何も感じたくはない。
それなのにその何かはひどく暖かくて、どうしても、感じてしまった。
意識が吸い寄せられる。
自分が、まばたきをしたことに気付いた。
自分に、視覚があることを思い出した。
まばたきをする。
痛みを思い出した。
427 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:26:33.59 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「……あ、 ! カッ、は、」
俺「ピッコロさん!ピッコロさん、大丈夫っすか、起きられる?」
ピッコロ「…………ふ、 こほ、」
俺「ピッコロさん……口開けて、見せて」
ピッコロ「……い、ち」
俺「!」
ピッコロ「…………」
俺「ピッコロさん、くるし」
ピッコロ「…………いち、」
俺「……」
ピッコロ「…………」
俺「ピッコロさん……」
ピッコロ「……っ、ふ、すまな…、よごし、 ふ、」
俺「……」
俺「……」
ピッコロ「 っ……」
430 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:36:33.39 ID:5IiXbVYo
きて、くれた。
>>1が、きてくれた、オレはこんなになってしまったのに。
たまらなかった。嬉しかった。離せなかった。
必死、だった。必死でしがみついた。オレ、は。
オレはこんなにも卑小なやつだっただろうか。
だがもうオレなんてどうでも良い、
>>1がいてくれたら。
>>1が来てくれたのなら。
「ピッコロさん」
>>1の声だ。優しい声だ。オレの大好きな、
……
431 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:36:48.85 ID:5IiXbVYo
>>1の白いシャツが、紫に汚れていた。
オレの手と、口元から溢れる血がじっとりとシャツを濡らしている。
途端に体が震えた。オレのせいで、汚してしまった、どうしよう、と。
謝らなければいけない、だが体の震えと、ずくずくと沸き起こる痛みのせいで、
舌がうまく動かなかった。
オレはきちんと謝ることすら出来んのに、
>>1が優しくオレを抱き返してくれた。
痛そうな顔でオレを見て、
どこが痛むんだと問おうとして言葉が出ないオレのくちに、
434 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:41:09.17 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「……っふ、 ぁ あ」
ピッコロ「 くふ、 ふ ぁっん、」
俺「……」
ピッコロ「 ぁ、 っん、 ふ、……っは、」
俺「……さーせん、痛い、っすよね」
ピッコロ「 は、 ぁ、は……いた、くな…い、」
俺「……舌、痛いっしょ?」
ピッコロ「……く、ない…」
ピッコロ「!」
ピッコロ「すまな、…」
437 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:47:28.52 ID:5IiXbVYo
幸せだった。
こんなオレなのに、こんなになってしまったオレなのに、
>>1の舌が血で汚れたオレの口の中を拭って、舐めてくれて、
それは本当に幸せで気持ちが良くて。
痛みを忘れるほどにきもちがよくて。
ずっとそうしていて欲しいのに、オレにとってはあっという間に舌が抜かれる。
離れてしまう唇を物欲しげに見てしまって、
そして、オレの血で口元を汚してしまったことに気付いた。
慌てて拭おうとして持ち上げた自分の手もまた血まみれで、
何も出来ない自分に体が竦んだ。
すまない、すまない、オレは、
「ピッコロさん」
「さーせん。ほんとに、……」
439 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 02:52:56.76 ID:5IiXbVYo
ピッコロ「……っ?な、 なに、」
俺「さーせん、……さーせんっ」
ピッコロ「…? い、ち、」
俺「……ピッコロさん、」
455 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 03:03:49.82 ID:5IiXbVYo
俺「痛いっすよね…こんな思いさせて、ほんとに…さーせん」
ピッコロ「……いち、」
俺「さーせん、……っ…そんな、そんなに、」
ピッコロ「これくらい、」
俺「痛いっしょ?掌、すげえ傷、……舌も、見せて」
ピッコロ「…なんともない」
俺「こんなに血、出ててなんともないわけないでしょ」
ピッコロ「……平気だ」
俺「平気じゃない、」
俺「……平気じゃないっしょ。……辛かったんでしょ?」
462 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/12(木) 03:13:26.48 ID:5IiXbVYo
返事に窮した。
これくらいの傷なんぞ放っといてもすぐ治るし、
今すぐ直したければ引き千切ってしまえば再生出来る。
だからなんともないものだ。
だが、辛かったかと問われれば否とは言えない。
辛かった。
いつもオレをまっすぐに見て寄越す>>1が視線を逸らしている。
ざわざわと胸が冷たくなった。
つづく・・・。
次スレ:
七年後のピッコロさん(欲求不満重視) Vol.5