20 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:07:31.25 ID:C0O2jiEo
>>C・俺視点
ズボンの生地越しに滑った手のひらの温かさが、感触が、ずきんと腰に響く。
自然に眉が寄った。ピッコロさんが不安げな顔で俺を見ている。
「……そんな風に、触ったら駄目っすよ」
ピッコロさんの顎がきゅっと引かれて、顔がうつむく。
胸が痛い。
「……ピッコロさん、俺は男なんすよ。あなたとは違う」
「そんな風に触られたら、どうしても……」
俯いたままピッコロさんがちらりと俺を見た。
次の瞬間、視界が大きく揺れて眩暈を起こす。
29 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:15:29.31 ID:C0O2jiEo
背中の下でベッドのマットレスが弾み、急激な体勢の変化に三半規管が悲鳴をあげる。
「……、ピッコロさん?」
俺の体をベッドに引き込み、圧し掛かるピッコロさんの表情は、
開いたままのドアから注ぎ込む光に逆光となって良く見えない。
ピッコロさんの呼吸音が荒い。
顔の見えない今は何か野生の動物に襲われているような気すらする。
俺の肩を押さえつける手のひらはひどく重たく、骨が軋むようだ。
「どうし、」
唇が塞がれた。
その勢いにがちりと歯が当たり、痛む。
37 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:28:17.15 ID:C0O2jiEo
思わず目を閉じて、それから開いた。
じっと見詰めても表情を読み取ることが出来ない。
一体、何が、
長い舌がぬるりと口の中に押し入ってくる。
暖かな唾液をたっぷりと纏ったそれが口内の粘膜に触れると
それをもっと感じたいという欲求に逆らえず、
強めに吸い上げた。
びくんとピッコロさんの体が震え、鼻に掛かったような呻きが漏れる。
「ぁ、ふ、 くぅ」
舌を擦り合わせる度にピッコロさんの体が捩れ、
それはまるで感じているような。
……そんな訳がないと思っていても、そんなピッコロさんをもっと見ていたくて
口の中のぬるついた舌を舐め廻し、甘噛みし、啜る。
44 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:37:28.30 ID:C0O2jiEo
「っ!ふ、 ぁ あ ッ あ、ふ」
上擦った、甘い、
それは嬌声だった。
跨ったピッコロさんの、つるりと何もない下肢が、
隠しきれず立ち上がっているそれに布越しに何度もこすり付けられる。
「ぁ っん、 ぁ…ふぅ、 …>>1、」
甘い声を上げ、俺に舌を差し出し、身を捩っていたピッコロさんが、
ぬるりと舌を引き出し、甘ったるい声で俺を呼びながら体をずらして俺の腰の上に身を屈める。
膨らんだ股間に、ピッコロさんのすべすべとした頬がこすり付けられ、
唇が押し当てられ、
それから夢中になったような落ち着かない手付きでピッコロさんが俺のズボンを引き摺り下ろそうとする。
ベルトに爪を立てて引っ掻き、ジッパーに指を押し当て、
それから俺の方へ顔を向けた。
45 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:41:34.98 ID:C0O2jiEo
「脱いで欲しいの?」
ピッコロさんの丸い頭のシルエットがこくこくと頷く。
ふーふーと荒い息を漏らしながらこちらを見る顔は真っ暗だけど
恐らく目を合わせているのだろう、
見えないピッコロさんの目の辺りに視線を向けたままもう一度口を開いた。
「……あの時あなたはあの人を」
「こんな風に欲しがっていたんすか?」
52 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:46:12.27 ID:C0O2jiEo
突然、しかけ人形のぜんまいが切れたようにピッコロさんの体が制止する。
それまで荒く零れていた息の音すら消えた。
「そうなんだ……」
自分でも解る。今の俺はきっととても酷い笑い方をしている。
「あの人の、かわりかな?俺は」
56 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 04:53:26.11 ID:C0O2jiEo
ぴたりと動きを止めたピッコロさんの体をそっと抱き寄せる。
すっかり力の抜けた体は大人しく俺の誘導に従ってベッドに横たわってくれた。
体勢を入れ替えるように覆い被さって、
唇を重ねる。
抵抗のない唇はあっさりと俺を受け入れ、
俺の舌に嬲られるままに熱くなった。
溢れた唾液を舐め取りながら、
ピッコロさんの顔を見つめる。
「あの人はどんな風にあなたに触れたんすか?」
「かわりでも、いいすよ。あなたからあの人を奪ったのは、」
「……俺ですもんね」
64 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 05:00:09.34 ID:C0O2jiEo
「……どうしたんすか?」
「やっぱり俺じゃ、駄目?」
「あの人じゃないと、あんな声出せない?」
ネクタイのノットに引っ掛けた指を左右に揺らすようにしながら引く。
小剣を引きずり出すように外したネクタイをピッコロさんの目に重ねるように置くと、
表情を亡くして呆然としているようなピッコロさんが、ビクンと大きく震えた。
「いやだ、」
悲鳴のような細い声。
少しだけ俺は笑って、抵抗しないピッコロさんの頭を軽く持ち上げてネクタイを結ぶ。
「俺のこと、あの人だと思って良いっすよ」
ピッコロさんの大きな体が小刻みに震えた。
70 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 05:06:58.18 ID:C0O2jiEo
いやだ、いやだ、と小さな声で切れ切れに呟くピッコロさんを見下ろしながら、
脱いだジャケットをベッドの端にばさりと投げる。
その微かな物音にすら、ピッコロさんは怯えたように震えた。
……もう、俺は、俺自身は、あなたをどうしたかったのかも解らない。
目隠しされたピッコロさんは、それを外そうともせずにただただ震えていた。
あなたは本当は俺をどう思っていたのかな。
ピッコロさんの帯を解こうと手を掛けると、
弾かれたように大きな掌が持ち上がって俺の手を押さえた。
全然、力の入っていないその抵抗に笑みが漏れる。
震える唇にそっと俺の唇を当てた。柔らかく啄ばみ、ちゅっと音を立てる。
「い、……いち、」
頼りないあなたの声に、俺は小さく笑った。
「……いいえ。>>129ですよ」
76 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 05:15:31.87 ID:C0O2jiEo
かわいそうなほど震えているピッコロさんを見下ろしてなお、
萎えない自分がひどいやつだな、と思う。
少し思い出そうとすればすぐに脳裏に鮮明に蘇ってくる、
あの男の話し方、声音、そしてピッコロさんの卑猥な喘ぎ。
ずっとずっと忘れようと思っていた。
忘れられたはずだった。
……忘れられるわけが、なかった。
「……ぼくに、どうしてほしい?いってみたまえ」
震えるピッコロさんの手をそっと離させ、帯を腰から抜き取った。
80 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 05:23:46.04 ID:C0O2jiEo
ピッコロ「いや、 いやだ、 いやだ、」
俺「何が嫌なんだい?こうして欲しかったんだろう?」
ピッコロ「 や…… いや、 だ」
俺「そら、脱げてしまった。……、君、…は」
俺「ここを一所懸命擦り付けていたね」
ピッコロ「 ぁッ! あ、 ぁ いや 」
俺「…………」
俺「いや、じゃないだろう。気持ち良いと言ってごらん……」
ピッコロ「 いや いや あ ぁ っあ」
ピッコロ「いやっ…ぁ、 いやだ、 あ ぁッ」
ピッコロ「 ぁ ッ! ふ ぁ ん、ん、 いや…」
俺「……俺じゃ駄目なんすか」
86 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/11(水) 05:31:28.48 ID:C0O2jiEo
大きく広げさせた足の間、
桃色に盛り上がったそこに舌を擦り付けては唾液のぬるつきを借りて指でこする。
筋を辿り、抗い、ぴちゃぴちゃと音をたたせる。
「っひ ぁ あ ッ ぁ、 いや だ ッ」
性器を持たないこの体を、
あの男の前では乱れさせ、感じ入っていたのかと思うと。
促されるままに良い、と。気持ち良い、と、あの口から漏らしたのかと思うと。
目の前の肌にぱたぱたと涙が落ちた。
あの男の代わりでもいい、それでもいい、
今あなたに触れているのは俺だ。
「……どうしたんだい。もっと、して欲しいだろう?」
あなたが本当に求めている相手が俺じゃなくても、
俺はあなたを愛しています。
つづく
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七年後のピッコロさん(欲求不満重視) Vol.4