七年後のピッコロさん(欲求不満重視) Vol.2

1スレ:七年後のピッコロさん(欲求不満重視) Vol.1



553 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 00:56:19.57 ID:dMAeP7go
>>317

パジャマを汚してはいけない、そう思っても一度始めたそれを止められない。
指先でパジャマ越しに舌を押さえつけながら、ふーふーと荒くなる息を漏らす。
全身に汗が浮き、とろけて流れる。
肌を撫でる己の汗にすら身を捩り、オレは浅ましく掛け布団に体をこすり付けながら
必死に>>1の舌の舌触りを思い出しながら指を動かした。

「ひ、  は、   …」

指を返し、上顎を擽るとじわっとくすぐったいようなもどかしいような
それでも確かに快感と言える衝動が粘膜に沸き起こる。
堪らなくなって指で粘膜を躙るように擦る。ああ。体が震える。



560 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:12:44.25 ID:dMAeP7go

時を忘れて己の舌を、口の中を、粘膜を抉りこする。
あの男に与えられたあの、意識が霞むような「いく」という反応に
いくら指を動かしても届かない。ただただ、きもちが、よくて。

「ぁ  あ  っ」

あの時のあの感覚を求めているオレが許せない。
>>1の傍ですごし、>>1を愛し続けることを受け入れて貰えたというに
感情は無理矢理排出できても、体が、忘れないのか。

こんな体になってしまって、それでも>>1を愛している。
こんな体になってしまったオレを、愛してくれているのが申し訳ない。
すまないと思う。それでも離れたくない。愛していて欲しい。

「ッ……っくぁ!」

>>1のパジャマ越しに舌を指で挟みつけた。
びる、と体は震え、気持ちの良さに背筋がビンと伸びる。
が、いけない。どうしてもいけない。
もどかしさに涙が滲む。


562 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:15:14.78 ID:dMAeP7go
「……ッ!」

驚愕に体がすくんだ。
疼くくちを持て余し、>>1のパジャマを汚してしまいながら
夢中で自ら浅ましく嬲っていた、そんな、恥ずかしい行為に没頭していて

待ち望んでいたはずの>>1の帰宅に気づかなかった。

荒い足音が階段を駆け上ってくる。

身が、先ほどとは違う震えを帯びる。


567 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:22:15.74 ID:dMAeP7go
「ピッコロさん?」

頭がうまく働かない。
とにかく隠さなくてはいけない、気付かれてしまったらきっと>>1はオレに幻滅する。
ぐしょぐしょに汚してしまったパジャマをマットレスの下に捻じ込むと同時に
寝室のドアが音を立てて開いた。
淀んでいたような空気が、ざっと一気に動く。
その流れに胸を逆撫でされるようで、首筋が冷たくなる。

「……」

>>1の視線を感じる。体が強張る。

「ピッコロさん…?具合悪いんですか?」

穏やかに心配そうにかけられた声音。
それと比べてやっと第一声の荒さに気付いた。


570 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:28:02.58 ID:dMAeP7go
「ピッコロさん」
「何でもない」

不安げになってしまった>>1の声に申し訳なさが募る。
だが咄嗟に返したオレの声は、言葉とは裏腹に上擦ってしまっていた。

「ピッコロさん、気分悪い、…?」

近づいて来る気配に身が縮む想いをした。
触らないでくれ、今は駄目だ、

「っ……!」

汗ばんだオレの背中に、胴着越しに>>1の手が触れる。
他人の汗なぞ気味が悪いだろうに、ゆっくりと撫でてくれる。
気遣いだ、優しさだ、それなのに。

燻り続ける熱が触れてくれる掌に煽られてじんじんと体を疼かせる。


572 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:33:59.45 ID:dMAeP7go
「どうした、すか?苦しい?」

身震いするオレに不安そうに掛けられる声音。
居た堪れない気持ちで胸が腫れてしまいそうだった。
触らないで欲しかった、放っておいて欲しかった。

だがもっと触って欲しい、強く、もっと、他の所も。
相反する思いで引き裂かれそうだ。

>>1の優しい手の平に、自ら体を擦り付けてしまいそうで
己の浅ましい欲求が口惜しい。



A・擦り寄る
B・触るな、と言う
C・1人にして欲しい、と言う
D・キスを強請る
E・じっと耐える

>>576


585 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:43:43.43 ID:dMAeP7go
>>576 A・擦り寄る

「い、……>>1」
「ん?」

優しく帰ってくる小さな声が愛しかった。
何度も何度も背を撫でてくれる手の平が嬉しかった。
それだけで幸せなのにもっともっとと際限なく求めてしまう自分が
悔しかった。

「>>1……」
「ここにいるっすよ」

もっと声が欲しくて聞きたくて何度も名を呼んだ。
その度に>>1は穏やかに答えてくれる。はい、と。いますよ、と。

……。
肌の奥が疼く。舌がじんじんと熱くて辛い。
ベッドに腰を下ろす>>1へと、じり、と身を寄せた。


591 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 01:55:48.16 ID:dMAeP7go
「……」

>>1は何も言わないでいてくれる。
背中に触れたままの手は、撫でる動きはとめていたが離れずにいてくれた。

「>>1……」

ベッドの上で片足だけあぐらの形になっている、スーツのままの足に手を掛けた。
ぐ、と握り締めるとオレの爪が生地に食い込む。
いけない、と思って力を緩めたが、>>1は何も言わない。
視線なぞ、合わせられる訳がなかった。

ずるりと体を掛け布団の上に引き摺り、更に身を寄せた。
柔らかな布団に擦れる体が収まらない衝動を更に強く溜まらせる。

>>1はオレを見ている、と思った。
みっともない表情を晒すわけにはいかない、と思った。
ぎゅうと唇に力を籠める。
引き締めた口の中は、唾液で満ちて滾っていたが。


596 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:08:14.69 ID:dMAeP7go
>>1が何も言わないのをいいことに、もう一度ゆっくり指先に力を入れた。
服越しに硬い弾力が伝わる。たまらなかった。たまらなかった。
>>1の体がそこにあって、それだけで嬉しいはずなのに
この腿を辿ればその先にあれがあると想像してしまう自分がやるせなかった。

「好きだ、……」

苦しさを誤魔化すように言葉にした。オレはずるい。
この辛さを>>1への愛故だと思い込もうとしている。

ただ己の欲を満足させたいだけのくせに。オレは汚い。

「俺も大好きっすよ」

そんなオレの誤魔化しと自己防衛に満ちたいやらしい言葉に、
帰って来た返答はやはりやさしかった。

オレの背中に触れたままの手のひらに、きゅう、と柔くオレを抱き寄せるように力が入る。


599 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:18:15.68 ID:dMAeP7go
その手の力に甘えるように、体を触れさせる。
>>1の脇腹に頭を当てた。
体を近づけながら>>1の体に体をこすりつけるようにゆっくりと体を起こす。
ずりずりと>>1の体に沿って身を動かすと、>>1の両腕がオレを抱き締めてくれた。

きっと、そうしてくれるだろうと思ったから出来た。
オレは浅ましい。こんな計算高い部分を知られたらきっとがっかりされてしまう。

だが幸せだった。きつい抱擁に体の芯から痺れがくちもとに這い上がって来るようだった。
もっと強くしてくれ、とねだろうと口を開き、>>1の顔を見て、
後悔した。


603 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:22:42.27 ID:dMAeP7go
「……い、」
「ピッコロさん」

ぎりぎりと>>1の腕の筋肉が軋む音が聞こえそうなほどに強く抱き締められた。
流石にこの力の差があっても、僅かな痛みと苦しさを感じる。
>>1の顔が、目が、恐ろしかった。

触角を捕らえられ強引に押し倒されたあの時にも、
感じたことのない恐怖を感じた。

怖かった。

嫌われてしまった。


604 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:24:36.98 ID:dMAeP7go
がくがくと顎が震えた。
弁解しなければと気持ちばかりが焦り、何も言葉が出て来ない。
もう、もうオレはお前に愛されなくなってしまったら、


608 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:34:01.38 ID:dMAeP7go
「……そんな風に、したらだめっすよ」

掠れた声だった。体の火照りもはしたなく唾液を生み続けていた口も一気に熱が引く。
必死に頷いた。何度も頷いた。
もうしない。きっと、しない。ずりずりとお前に擦り付けた胸元はひどく心地よかったが。
熱と気持ちよさでうっとりとしてしまったが。
そんな、はしたない真似はもうしない。

だから嫌わないで欲しかった。

触れれば怒られるかも知れないとそれが恐ろしくて>>1に腕を回すことも出来ない。
ただ腿に触れたままの手のひらだけは動かさなかった。
こんなときですら、少しでも触れていたいと望む己の浅ましさに笑いすら浮かべられない。

不意に
無理矢理表情を動かすように>>1が優しげに笑った。
どこかぎこちないその笑顔にすら、安堵で涙が零れてしまう。
ゆっくりと>>1の腕から力が抜けた。

「……さーせん、ピッコロさん」

慌てたようにオレの涙を拭ってくれた手はいつものように優しい。


611 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:39:13.82 ID:dMAeP7go
体の震えが止まらない。
嫌わないでくれ。愛してくれ。ただそれだけが脳裏を巡る。

「ピッコロさん」

>>1の手が根気強く涙を拭ってくれるのに、オレの頬は濡れ続ける。
みっともない。恥ずかしい。

「さーせん、ピッコロさん」
「ちが…、」

お前が悪いんじゃない。
こんな風になってしまったオレの体が悪いんだ、
あの時、お前の愛を少しでも疑ってしまったオレが悪いんだ。
いやらしいことを望む自分の体を制御し切れず、
お前に縋ろうとしてしまったオレが……

「好きです」

止まらぬ涙を拭ってくれていた手がオレの頬を撫で、後頭部に回り、
そっと引き寄せてくれた。


612 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:44:15.68 ID:dMAeP7go

濡れた頬を舐め、目尻を啄ばむ薄っぺらな唇。
ほんとうか、と言おうとした唇が中途半端に開いたまま震えた。
それが欲しい、唇に欲しいと全身が波打つ。

そんなこと言える訳がない。

「大好きっすよ」

優しい囁きに涙が溢れる。
ほんとうだろうか、まだ好きでいてくれるのだろうか。
こんなオレのことを、まだ。


615 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:49:37.64 ID:dMAeP7go
「ピッコロさん」

オレの名を囁く声は穏やかで甘えたくなる。
だが手を持ち上げて背中に廻す勇気もない。
疎ましく思われるのではないだろうかと思うと
身が竦んでしまう。

「愛してる」

オレの表情を覗き込むような視線を避けるように目を伏せた。
きっと、嘘じゃない。信じたい。
愛してくれている、まだ、まだ愛してくれている。

自分に言い聞かせるように心中で繰り返し、そしてオレも、


616 : ◆hAmnyPalgs[sage]:2008/06/10(火) 02:51:18.14 ID:dMAeP7go

「……愛している」

上手に出せなかった声で、それでも伝えた。
柔らかく廻されていた腕に少しだけ力を籠めて貰える。


良かった。ほんとうに、良かった。
見捨てずにいて貰えた。
浅ましいオレの望みを、薄々気付きながらも
見なかったことにしてくれたのだろうか。

だが、良い、オレを傍においてくれるのなら、
それだけでオレは満足しなければいけないんだ、きっと。

お前に愛してると言ってもらえるだけで。
それすらこんな風になってしまったオレには過ぎた幸福なのに。

縋るように>>1の腿を握り締めた。
>>1は何も言わない。


                    つづく


同時進行:七年後のピッコロさん(欲求不満重視) >>1視点



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